キッチンカービジネスは、「今の仕事を辞めて、何か新しい事業を始めたい」というときに思いつくビジネスの一つです。とはいえ、どのくらい稼げるのかは気になるところ。開業後は売上を伸ばして高収入を目指したいですよね。
こちらの記事では、キッチンカーで得られる年収の目安や売上を伸ばすためのコツ、経費の抑え方など、経営を成功させるヒントを紹介します。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカー(移動販売)で年収1000万円は可能?実施のデータをもとに解説
- キッチンカー(移動販売)経営者の平均年収は約700万円!
- 一般的なキッチンカー売り上げの目安は1日約3.5万円
- キッチンカー(移動販売)の収支イメージ
- キッチンカー(移動販売)で年収を上げるサービス・集客のコツ3選
- 提供スピードを上げる
- 接客で客単価向上を狙う
- 販促ツールはお客さんを意識して作成する
- キッチンカー(移動販売)で年収を上げるメニュー作りのコツ3選
- 客単価が高くなるようなメニューを考案する
- どのような調理方法でメニューを提供するのか考える
- 定番メニューにオリジナリティを加えて販売する
- キッチンカー(移動販売)で年収を上げる出店場所を探すコツ3選
- 安定した営業場所を確保する
- 需要のある場所に出店する
- 「SHOP STOP」を利用して出店場所を確保する方法も
- 収入の他にも!キッチンカー(移動販売)で費用を抑えるコツ3選
- メニューの原価率を意識する
- 備品の経費を考慮する
- 車両リースで初期費用を抑える
- キッチンカー(移動販売)で稼ぐ人の特徴
- キッチンカーは「やめとけ」って本当?
- 初期投資の高さとリスク
- 収益の不安定性
- 厳格な法規制
- 精神的・体力的な負担
- キッチンカー(移動販売)の経営で年収アップを目指そう!
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
キッチンカー(移動販売)で年収1000万円は可能?実施のデータをもとに解説
最近ますます注目されているキッチンカー(移動販売)。どれくらい稼ぐことができるのでしょうか?ここでは、キッチンカー(移動販売)経営者の平均年収や1日の売上の目安、収支イメージをご紹介します。
キッチンカー(移動販売)経営者の平均年収は約700万円!
キッチンカー経営者の平均年収は、約700万円とされています。これは一部の高収入を得ているキッチンカーの収入も含まれているため、一般的なキッチンカー経営者の年収の中央値は400~500万円、月収では30万円~40万円であると考えられます。
ただ、このデータは、都市部を中心に集計されたもので、地方ではやや低くなる可能性があります。また、週末やイベント時の売上が多くを占めることもあります。この数字はあくまで目安として知っておきましょう。
一般的なキッチンカー売り上げの目安は1日約3.5万円
メニューや出店地により異なりますが、キッチンカーの売上のおよそ半分が利益として残ります。これを当てはめると、たとえば年収の中央値である年収420万円・月収35万円を目指す場合、毎月70万円以上の売上が必要となります。月に20日働くとした場合、キッチンカーでの一日の売上の目安は約3.5万円です。
また、年収700万円以上を目指す場合は、毎月の売上が約117万以上、一日の売上が約5万8500円以上である必要があります。
なお、売上は曜日や天候、イベントの大小によって左右されるため、平日や悪天候を考慮して、土日祝日は単純計算の売り上げ目安よりも少し多めの金額を目指すと良いでしょう。
キッチンカー(移動販売)の収支イメージ
キッチンカーをワンオペレーションで営業する際の売上の一例です。
【1日の売上】
平日 | 30,000円~50,000円 |
土日祝 | 35,000円~100,000円 |
【1日の費用】
出店料 | 売上の10~20%(土日祝は高くなる傾向) |
材料費(原価) | 売上の30~35% |
経費(燃料費など) | 売上の5% |
月の稼働日数が平日15日、土日祝日10日で、月の売上が800,000円、売上の55%の440,000円を費用とした例です。売上から費用を差し引くと、360,000円の純利益が残ります。そこから所得税や住民税、健康保険料、国民年金料を差し引いた金額が、実際の手取り収入です。
キッチンカー(移動販売)で年収を上げるサービス・集客のコツ3選
キッチンカー営業は、限られた時間の中で効率良く食事を提供し、セールストークで一品プラスするのも大切。自身のキッチンカーを宣伝する販促ツールも必要です。提供スピード、客単価、販促ツールの観点から年収を上げる方法を紹介します。
提供スピードを上げる
その場で加熱調理や盛り付けを行うキッチンカー営業では、提供に時間がかかると長い行列ができてしまうことも。どれだけ効率よく販売できるのかにより、売上も変化していきます。提供スピードを改善し、売上が約3倍になった事例もあるぐらいです。売上を伸ばすためには、まず提供スピードを上げることを考えていきましょう。
接客で客単価向上を狙う
キッチンカーの客単価は平均1,000円以下と低めです。単価が低いと、稼ぐためには数を売る必要があります。しかし、こちらの思い通りに多くのお客様が来店してくれるとは限りません。そのため客単価を上げる営業努力が必要です。客単価を上げるためには、販売スタッフの接客も大切。お客様が注文した時に、サイドメニューやトッピングをおすすめすると、もう一品購入してくれる可能性もあります。お客様が思わず買いたくなるようなセールストークを考えてみましょう。
販促ツールはお客さんを意識して作成する
タペストリーや看板などの販促ツール(POP)も売上に左右します。お店の前を通りかかったお客様が一目で何屋さんか理解できるようなわかりやすいもの、注文する際に見やすい場所にある商品POP、遠目で見ても何屋さんかわかるターポリンなど、場所や用途に分けて用意すると良いでしょう。
移動ができる看板は、通行量の多い場所に置くとキッチンカーの出店に気付く効果も期待できます。最近では、おしゃれなカフェテイストのデザインや、日本の伝統色を取り入れた和のデザインも人気です。メニューやターゲット層、全体のブランディングを考慮したデザインが売上に大きく貢献します。
キッチンカー(移動販売)で年収を上げるメニュー作りのコツ3選
キッチンカーの収入を増やすためには、儲かるためのメニュー作りが大切です。松竹梅メニューを用意する他に、コストとのバランスを見ながらメニューの調理方法を考えると良いでしょう。
関連記事 メニューの作成方法を詳しく知りたい方はこちら キッチンカーで儲かるメニューの特徴とは?具体的なメニューの例を18個解説!
客単価が高くなるようなメニューを考案する
客単価を上げるには二つの考え方があります。
一つ目は、メニューそのものの金額を高くすることです。例えば、価格を3段階に設定し、松竹梅メニューを販売する方法は効果的です。松竹梅メニューを取り入れると、「松は値段が高いから、絶対に美味しい」という消費者心理が働きます。購入した商品をお客様に満足してもらえるのと同時に、店側も客単価を上げることができます。
二つ目は、セットメニューを提案することです。例えば、単品で販売するクレープとドリンクをセットにして割引価格で提供することで、顧客にとっても魅力的な選択肢となります。
どのような調理方法でメニューを提供するのか考える
キッチンカーの出店では、メニューの調理方法も考えます。1から仕込みをするのか、冷凍品を温めて提供するのか、あるいはパッケージされた市販品を提供するのかにより、コストがそれぞれ違うためです。何人かで仕込みを行う場合は、当然人件費も発生します。
また調理方法によっては、冷蔵庫や冷凍庫、調理備品を用意しなければなりません。市販品の提供はコスト面で有利ですが、オリジナルの味が出せないデメリットも。独自のメニューを販売するにはこだわりも大切なので、コストとのバランスを見ながら、調理方法を考えましょう。
定番メニューにオリジナリティを加えて販売する
キッチンカーで高い売上を確保するためには、メニュー選びが重要です。メニューは多くの人に馴染みのある定番メニューをおすすめします。なぜなら、多くの人は「知らないメニューを扱うキッチンカー」と「よく知っているメニューを扱うキッチンカー」が横並びになっていたら、後者を選ぶ傾向にあるからです。しかし、ただの定番メニューでは不十分で、オリジナリティが大事です。
定番メニューにオリジナリティを加える方法のひとつは、食材の生産地や栽培方法を前面に出すことです。「地元の野菜を使ったカレー」や「有機栽培トマトのピザ」のように、具体的な食材の情報をメニューに加えることで、定番メニューに新鮮さと差別化をもたらすことができます。
キッチンカー(移動販売)で年収を上げる出店場所を探すコツ3選
キッチンカーは出店する場所があってこそ営業できます。安定した営業場所を確保する、需要のある場所に出店する他に、Mellowの「SHOP STOP」を利用して出店場所を探す方法があります。
安定した営業場所を確保する
キッチンカーは出店する場所が不安定。年収を上げるには、なにより安定した営業場所を確保する必要があります。自分で営業場所を探すのであれば、以前キッチンカーが出店していた場所や、「この場所に出店してみたい」と思える場所があれば、自らオーナーに直接交渉する方法があります。
気をつけていただきたいのが、車両製作会社から出店場所の紹介を受けるケースです。車両製作会社の一部には、車両購入前に「出店場所紹介しますよ」と言ってくださるところもありますが、大体が単発の出店です。単発出店は継続出店と違い、1回の営業が終われば、また次の出店場所を探さなくてはいけませんが、車両購入後まで出店場所を手配してくださる車両製作会社はほとんどありません。継続経営を探す際は「継続的に出店できるのか」という点にも注意して探しましょう。
需要のある場所に出店する
以前と比較して、オフィス街ではランチ需要が減り、イベントは自粛。今までと同じやり方だけでは売上を立てることが困難になりました。そこで今、出店場所として増加しているのは、ベットタウンや団地、マンションといった住宅立地です。ここでは在宅勤務者や主婦、ファミリー層を対象に販売します。日本最大級の出店場所プラットフォームのMellowでも、マンションの出店場所が急増。マンションおよび周辺住民の人に向けたサービスを展開しています。また、最近は行政との連携で、公園など地域の施設を出店場所として活用していっています。
「SHOP STOP」を利用して出店場所を確保する方法も
「個人で出店場所を自分で探すのは大変そう」と思うなら、キッチンカーと出店場所をマッチングするプラットフォーム「SHOP STOP」に登録しましょう。SHOP STOPでは首都圏や関西、福岡を中心に450以上の出店場所を事業者に紹介。オーナーに出店交渉しなくても、自分に合った出店場所を見つけられます。出店場所やメニュー情報、キャッシュレス決済などの機能を備えた「SHOP STOP」アプリで集客をサポートするため売上アップも期待できるでしょう。
収入の他にも!キッチンカー(移動販売)で費用を抑えるコツ3選
儲かる経営を目指すには、費用を抑えて手元に利益を残すことが重要。食材や備品のコストを下げる工夫をしましょう。また、Mellowの「フードトラックONE」を利用すれば、車両の初期費用を抑えられるので、資金に余裕が生まれます。
メニューの原価率を意識する
利益を出すには、メニューの原価率を抑えるのが基本。原価率とはメニュー販売価格に占める材料費(原価)の割合です。食材の質を落とさずに材料費を抑えるためには、複数の仕入れ業者から相見積もり、条件の良い業者を定期的に選定します。既に付き合いのある仕入先の場合、食材をまとめて仕入れ、価格交渉する方法もあるでしょう。
また農家から直接、野菜を仕入れるのも一つです。原価率を抑えるためには食材を無駄にしないことも大切です。それぞれのメニューに共通食材を多く用いると食品ロスを防げます。
備品の経費を考慮する
コストを抑えるためには、消耗品類の経費も考えましょう。最初は紙コップなどの備品類をどれくらい使うのか予想できないので、小ロットから注文するのがおすすめ。お店のロゴを入れる場合は経費が掛かるので、利益が出始めてから検討しましょう。
車両リースで初期費用を抑える
車両の初期費用は300~500万円程度と言われていますが、車両リースを利用すると安く抑えることができます。
Mellowの車両リースサービス「フードトラックONE」なら、車両取得に必要な初期費用を最大1/4に抑えられます。また、自動車保険や、出店サポートも付帯しています。さらに、5年後のリース期間が終了した時に残価を支払うことで、車両をそのまま買い取ることも可能です。
キッチンカー(移動販売)で稼ぐ人の特徴
キッチンカーで稼ぐ人は、飲食業界のトレンドをいち早くキャッチし、お客様のニーズに応えたメニューを販売しているのが特徴です。また独自の店づくりやメニューで、他店と差別化を図るのも忘れていません。長期的な経営計画をしっかりたて、来店を促すためにSNSを上手く活用するなど、戦略的に経営を行っています。
キッチンカーは「やめとけ」って本当?
キッチンカー業界は多くの魅力を持っていますが、参入をためらう理由もいくつか存在します。高額な初期投資、収益の不安定さ、厳しい法規制、そして精神的および体力的な負担など、多くの課題が待ち受けています。特に未経験者にとって、これらのリスクはさらに増大することがあります。以下に、「キッチンカーはやめとけ」と言われる理由を詳しく解説し、それにどう対処すべきかを考えます。リスクを理解し、事前に準備をすることが成功への第一歩です。
初期投資の高さとリスク
キッチンカーを開業するには、車両の購入、改造、必要な許可証の取得、初期在庫の確保など、多くの初期投資が必要です。一般的な飲食店に比べてコストは抑えられますが、250万〜300万円程度の資金が必要です。これらの費用を回収するまでには時間がかかることが多く、売上が安定しない場合、負債を抱えるリスクが高まります。
収益の不安定性
キッチンカーの収益は、天候や立地、イベントの有無に大きく左右されます。特に家庭を持つ方や本業として考える場合、安定した収入が得られないと生活に深刻な影響が出ることもあります。売上の波に耐えるためには、計画的な資金管理が求められます。
厳格な法規制
食品業界では法規制が厳しく、衛生管理や許可証の取得は欠かせません。これらの要件を遵守しなければ営業許可が取り消されるリスクや、罰金を科されることもあります。事前に必要な知識を身につけ、適切な手続きを行うことが重要です。
精神的・体力的な負担
キッチンカーの運営は長時間の労働を伴い、特に一人で全てをこなす場合、その負担は計り知れません。精神的なストレスや体力的な消耗が続くと、健康を損なう危険性も高まります。十分な休息を取り、サポート体制を整えることが必要です。
このように、キッチンカー業界には多くのリスクもありますが、それを乗り越えるための準備や戦略があれば、成功への道も開けることでしょう。
キッチンカー(移動販売)の経営で年収アップを目指そう!
キッチンカーの開業で成功している人の年収は1,000万以上、中間層で400万~500万、さらにそれ以下の場合もあるので個人差は大きいです。とくに創業時に初期費用をかけず、資金の余裕をもちたいなら、Mellowの車両リースプラン「フードトラックONE」を活用するのがおすすめ。儲かる仕組みを知って、キッチンカーの出店で年収アップを目指しましょう。
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