少ない資金で起業できることもあり、現在人気急上昇のキッチンカー。しっかり計画して高い収入を得ている人も多くいます。しかし、準備不足の状態で始めれば失敗に終わってしまうことも。
この記事では、キッチンカーで失敗する主な原因、想定しておくべきトラブルの例、そしてキッチンカーで失敗しないための方法についてご紹介します。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーは廃業率が高い!
- キッチンカー(移動販売)で失敗する主な原因とは?
- 耐久性に問題があるキッチンカーで開業してしまった
- 出店場所を確保できない
- 利益率が低い
- イベント出店で収入が安定しない
- フランチャイズの手数料が負担になる
- ビジネスのノウハウを理解していない
- 出店までに時間をかけすぎた
- 車両コストをかけすぎた
- 想定しておくべきトラブルの例
- プロパンの契約ができない
- 相手の都合で出店先がなくなる
- 同じメニューの出店があり断られることも
- メニューが認知されておらず売れない
- 季節や天候によって売れないメニューがある
- キッチンカー営業で失敗する人の特徴は?
- 周囲にアドバイスを求めない
- すぐに諦めてしまう
- キッチンカー(移動販売)で失敗・廃業しないための方法
- キッチンカー製作会社は複数社から話を聞きましょう
- 原価率をちゃんと把握する
- イベント営業をメイン事業にしない
- キッチンカー営業場所プラットフォームの利用
- 初期費用は必要なものに絞る
- 時間をかけすぎない・こだわりすぎない
- キッチンカーの開業をお考えならMellowへ
- Mellowを利用するメリット
- 失敗例をもとに下準備と事前対策を取ることが成功への鍵
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
キッチンカーは廃業率が高い!
コロナ禍において3密を避けられる飲食サービスの業態として注目を浴びたキッチンカーですが、キッチンカーを含む飲食サービス業は、全業種の中でも比較的廃業率が高い業態です。2022年の中小企業庁の調査によれば、飲食サービス業(宿泊業を含む)の廃業率は、全業種の中で最も高い5.6%です。
また、一方で開業率も17.0%で最も高く、新陳代謝の早い業界といえます。その中でも特にキッチンカーは廃業率が高い傾向にあり、1年以内廃業率が約30%と言われています。せっかく開業しても、キッチンカー事業が軌道に乗らず廃業を選択せざるを得なくなる方が約3人に1人居るということです。開業後に失敗しないように、開業前にできる限り準備をすることが大切です。
キッチンカー(移動販売)で失敗する主な原因とは?
キッチンカーの平均年収は約700〜800万円という情報がよく見受けられます。ですが、この数字は年収1,000万円以上の人たちが平均を上げており、失敗すれば赤字になる場合も。キッチンカーで失敗する主な原因を見てみましょう。
耐久性に問題があるキッチンカーで開業してしまった
初期投資を落とそうと安いキッチンカーを購入してしまい、故障や廃車になってしまうケースがよくあります。車両の購入の際には「本当に長く使える車なのか」といった目線が必要です。初期投資は安いに越したことはありませんが、営業ができない状態になってしまっては元も子もありません。また、保健所の営業許可に通る仕様でなければ再度改造が必要になり、さらにお金が必要になる場合も。他の地域で営業したくなった時も、その地域での営業許可の仕様を満たさず、営業できない場合もあるため確認が必要です。
出店場所を確保できない
出店場所が見つからなければ出店もできません。オフィス街で飲食店よりお客さんの方が多いような人気の場所はすでに埋まっていて、なかなか空かないのが現状です。出店料として売り上げから10〜15%を支払う場合が多く、運営側も実績のある店舗を選びがち。どんなに早く動いてもライバルの店舗に負けてしまうこともあり、応募制の場合も人気の場所は応募者が殺到します。
利益率が低い
キッチンカーは客単価が1,000円以下の商品がほとんどで、固定店舗と異なり、アルコール等の利益率の高い商品で勝負することができません。十分な売上をあげて利益を得るためには、客単価が低ければ低いほど多くの商品を販売しなければなりませんが、ランチタイムなど一定の時間内での販売にはリミットがあり、集客が追いつかなければ十分な売上が得られません。
また、車載スペースにも限りがあるため、仕込量が足りなくても十分な売上が得られません。さらに、食材を安価で手に入れられるルートが見つからなければ、赤字につながってしまう場合もあります。ありがちなのは、食材にこだわるあまり、ブランド食材や希少価値の高いものを使うことです。食材にこだわるのはよいことですが、原価率が高くなっては収益が少なくなってしまいます。原価をかける部分と原価を下げる部分のバランスを意識しましょう。
加えて、フランチャイズへの加盟することで、簡単にキッチンカーを立ち上げる方法があります。出店場所を紹介してもらえたり、初心者にもわかりやすいサポートを受けられたりしますが、売上に応じたロイヤリティー(販売手数料)を払う必要があり、これが契約内容によっては高くついてしまう場合もあるため、ロイヤリティー支払前の利益率と比較し、払い続けられる金額なのかどうか、契約内容をよく確認しておきましょう。
イベント出店で収入が安定しない
イベントを中心に出店している場合、収入が安定せず経営を続けられなくなることもあります。イベントはたいてい週末のため、平日の出店先を見つけられない限り、安定した収入を得るのは難しいでしょう。
フランチャイズの手数料が負担になる
簡単にキッチンカーを立ち上げる方法のひとつに、フランチャイズに加盟すれば、出店場所を紹介してもらえたり、初心者にもわかりやすいサポートを受けられたりします。しかしロイヤリティー(販売手数料)を払う必要があり、これが契約内容によっては高くついてしまう場合も。自分が払える金額なのか、契約内容をよく確認しておきましょう。
ビジネスのノウハウを理解していない
キッチンカー業界での廃業が多い原因のひとつは、ビジネスのノウハウが不足したまま開業をしてしまうことです。キッチンカーは簡単に始められると考える方も多くいますが、実は、キッチンカー事業を成功させるためには出店場所選び、商品開発、仕入れ、集客、接客、財務管理など多岐にわたる知識が必要です。特に個人で初めてビジネスをする方は、これらの要素を見落としやすく、計画不足が集客失敗につながることがあります。
集客を成功させるには、市場を理解した場所選びや商品選びを行い、適切な戦略を立てることが重要です。また、SNSやホームーページなどを活用した効果的なデジタルマーケティングも欠かせません。
出店までに時間をかけすぎた
キッチンカーでのビジネスをスタートさせる際に陥りがちな問題の一つが、出店準備に時間をかけすぎてしまうことです。出店許可の取得には時間がかかりますし、車両の準備、内装や外装のカスタマイズにこだわると、多くの時間を費やしてしまいがちです。
ただ、出店までに時間をかけすぎると、運転資金がどんどん減少し、事業が軌道に乗る前に資金繰りに窮することがあります。キッチンカーを成功させるためには、準備期間を効率的に短縮し、可能な限り早期に営業を開始することが重要です。
車両コストをかけすぎた
多額の車両コストが廃業の一因となることもあります。キッチンカー運営にかかる最も大きなコストは車両にかかるコストです。新車をカスタムする場合は200万円から300万円、中古車両をカスタムする場合でも100万円から200万円が必要です。外装や内装にこだわればさらに費用は増えるでしょう。
資金に余裕があれば問題はありませんが、車両にお金をかけすぎると、運営資金の圧迫やローン返済の負担を増やし、最終的には事業の継続が難しくなってしまいます。最初から車両に多額の資金を使うことは避け、そのお金を事業の運転資金に回すことで、それだけ長く事業の継続ができます。車両コストをかけすぎることには注意しましょう。
想定しておくべきトラブルの例
キッチンカーは少ない資金で起業できるからといって、誰でも簡単に収益を上げられるわけではありません。簡単にお金を稼ぐことができないのは、固定店舗であれ移動販売であれ同じこと。ありがちなトラブル例を前もって把握しておきましょう。
プロパンの契約ができない
調理に必要なプロパンの契約は取りにくく、断わられることも珍しくありません。キッチンカーの準備は整ったものの、調理ができないという事態になっては大変です。キッチンカーを制作する前に業者への相談をしておきましょう。
相手の都合で出店先がなくなる
固定の場所で継続的に出店をしていても、相手先の都合で、突然出店先がなくなる場合もあります。それでも、出店先が他にもあれば売り上げがゼロになることはありません。毎日稼働するつもりで、複数の出店先を確保しておきましょう。
同じメニューの出店があり断られることも
イベント時に自分と同じメニューを扱っているキッチンカーが出店している場合は、断られるケースも。主催者や出店管理業者は、限られたスペースの中でお客さんを喜ばせたいと考えているため、同じメニューを扱っている店舗を同時に出店させることは避けたがるのです。
メニューが認知されておらず売れない
日本でまだあまり市民権を得ていない外国の食べ物などは、一度食べたら美味しいと言ってもらえる自信作でも、幅広く認知されていなければなかなか売れません。市民権が得られていない食品は最初のハードルが高め。まだ知られていない珍しいメニューを販売するには、まず定番メニューから始め、そこに追加する形で始めると認識されやすくなります。
季節や天候によって売れないメニューがある
冬によく売れるメニューが夏に全く売れなくなることもあり、その逆も然り。夏場はアイスドリンクやかき氷も併せて販売するなど、季節や天気によってメニューを臨機応変に変える工夫が必要です。ただし、複数のメニューを扱い、何でも屋になってしまうのは避けたいもの。同じものを売っていても、近くに専門店があればお客さんはそちらを選ぶでしょう。複数メニューを扱っていても、メインのメニューを決め、こだわりを持つことが大切です。
『キッチンカーで儲かるメニューの特徴』はこちらの記事で纏めていますので、興味があれば、ぜひご確認ください。
キッチンカー営業で失敗する人の特徴は?
周囲にアドバイスを求めない
周囲にアドバイスを求めずにキッチンカーを営業すると、自分の限られた視野やアイデアの中でだけで経営することになるため、新しい視点が欠如し、問題に対してクリエイティブな解決策を見つけることが難しくなります。また、自分の商品や接客に対する客観的な評価を受ける機会が不足し、お客さんが求めていない、誤ったサービスや商品を生んでしまう可能性があります。日々の営業の中で、お客さんや他のキッチンカー事業者からのアドバイスを参考にしながら、よりニーズに合った商品を試行錯誤できると、失敗するリスクを減らすことができます。
すぐに諦めてしまう
キッチンカー事業に限りませんが、最初から全て上手くいく人は少なく、よほど事前準備が万端か、最初から上手くいった人の多くはたまたま運が良かったというだけです。ほとんどの人は失敗の経験から学び、活かすための改善や試行錯誤に時間を掛け続けた結果、成功と言える結果を手にします。失敗してすぐに諦めるのではなく、短期間では明確な成果に繋がらなくとも、地道に改善を続けていくことが、キッチンカー事業者として独立し、成功していくことに繋がります。
キッチンカー(移動販売)で失敗・廃業しないための方法
キッチンカーで失敗する主な原因や、ありがちなトラブルなどを紹介しましたが、キッチンカーで開業を成功させるには、起こりやすいトラブルを事前に把握し、対策を練っておくことが大事です。
キッチンカー製作会社は複数社から話を聞きましょう
キッチンカーの製作会社はピンキリです。キッチンカー製作後に、保健所での営業許可が所得できる仕様になっていなくて、再度改造という事態は避けたいもの。質の悪い車両に高値をつけている会社もあるので、複数社から話を聞くようにしましょう。営業が軌道に乗れば、他の地域に出店したくなったり、他の地域から呼ばれたりすることもあるでしょう。ここで見落としがちなのが、新しい地域の保健所での営業許可の条件を満たす必要があるということ。今後の可能性も含め、希望地域の保健所での条件も満たすかについても製作会社と相談しておきましょう。
原価率をちゃんと把握する
売れるためには、お客さんが購入しやすい価格設定にする必要があります。食材にこだわる場合は販売価格を上げ、販売価格を低くする場合は食材を安価に仕入れるルートを確保するなど、原価と販売価格のバランスも大切。そのためにも原価率を正しく把握しましょう。これをちゃんとできていない人、意外と多いんです。価格が高くてもこだわりのメニューなど徹底的に作り込んだメニューは、多少高くてもファンになってくれるお客さんがいるものです。
イベント営業をメイン事業にしない
大きな音楽フェスなどは1日で大きな売り上げが期待できますが、イベント系は週末がメインのため、安定した収入が得られません。イベント系をメインにせず、平日の出店を本業にするようにしましょう。平日のオフィス街や大学のランチタイムなら、リピーターも確保できます。
キッチンカー営業場所プラットフォームの利用
ビルの空きスペースなど、キッチンカーの営業場所のプラットフォームも増えています。出店場所探しに困っている場合は、キッチンカー営業場所プラットフォームを利用してみましょう。日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォームのSHOP STOPでは、無料登録することで、出店場所への応募や運営サポートが受けられます。SHOP STOPアプリでお客さんがキッチンカーの位置を探してきてくれるため、積極的に活用するのがおすすめです。
初期費用は必要なものに絞る
キッチンカーでの失敗や廃業を避けるためには、初期費用は必要なものに絞ることが重要です。
車両の購入や内装のカスタム、設備投資などに多額の資金を投じると、事業開始前に資金を大幅に消費してしまいます。初期段階での必要以上の出費は、売上が立ち上がる前に運転資金を消費してしまう原因になります。
そのため、初期費用はできるだけ抑えるように工夫するのが良いでしょう。例えば、車両はレンタルを検討し、内装や設備は最低限必要なものに限定する、ワンオペで回せる仕組みを作る、などの方法があります。また、仕入れや人件費も計画的に管理し、無駄な支出を削減することで、持続可能な運営が可能になります。
初めは必要なものだけにお金をかけ、事業が軌道に乗ってきたら拡大していくのが良いでしょう。
時間をかけすぎない・こだわりすぎない
キッチンカーの運営で失敗を避けるためには、出店準備に時間をかけすぎないことが大切です。準備期間が長くなると運転資金が消耗し、廃業のリスクが高まるため、早く売上を立て始めることが重要です。車両はレンタルを選び、最小限の在庫で始めるなど、効率よく営業を開始する工夫をしましょう。
また、自己流にこだわりすぎないことも大切です。初めて開業する方にありがちなのが自己流にこだわったやり方をすることですが、すでに多くの人がしてきた失敗を繰り返してしまう可能性があります。既存のノウハウや経験者のアドバイスを取り入れることが成功への近道です。
キッチンカーの開業をお考えならMellowへ
キッチンカーの開業をお考えなら、キッチンカー開業のためのプラットフォーム『Mellow』を活用するのがおすすめです。
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Mellowを利用するメリット
キッチンカー経営で最も難しいのは出店場所の確保ですが、Mellowは業界最大数の出店場所数を管理しているため、あなたのお店にピッタリの出店場所が見つかります。専属アドバイザーが出店場所選びをサポートするため、スペースオーナーとの交渉に苦労する必要なく、出店場所を確保することができます。
また、Mellowでは無料の開業セミナーや経営相談を行っており、キッチンカーの営業データをもとにしたリアルなアドバイスを受けることができます。開業のための準備方法や、継続的に売上を上げるコツなど、キッチンカー経営に必要な情報を無料で手に入れることができます。
失敗例をもとに下準備と事前対策を取ることが成功への鍵
キッチンカーは、正しくポイントを抑えれば失敗しにくいビジネスです。しっかりとした計画を立て、しっかりとした情報収集をすれば、成功するビジネスとも言えます。
しかし、正しい情報を伝えずに車両を販売するような業者も増えています。失敗したケースやトラブルになりがちな例をあらかじめ把握し、対策を講じたうえで試行錯誤を重ねていくことが成功への鍵となるのではないでしょうか。