キッチンカーのレンタル料金を各社の公開料金表で調べたところ、1日単位で営業できる状態にすると10万円前後、1か月契約なら約18万〜41万円、半年から1年の契約なら月8万〜15万円でした(2026年9月時点)。借りる期間が長いほど月あたりの負担は下がります。本記事ではレンタルと購入の費用を比較します。
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キッチンカー(移動販売車)レンタル・購入の費用相場
キッチンカーで開業を考える際、主にレンタルと購入の2つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、費用面でも大きな違いがあります。ここでは両方の費用相場を整理し、自分に合った選択肢を見つけるための情報をまとめます。
キッチンカーのレンタルと購入の費用比較表
レンタルと購入について、初期費用と月々の負担、向いている人を1つの表にまとめました。レンタルは借りる期間によって月々の負担が大きく変わるため、期間別に分けて記載しています。
表のレンタル料金は、2026年9月時点で料金表を公開している7社のページを確認した実測値です。営業許可の取得費用、車両の搬入出費、保険、追加の調理機器が含まれるかは事業者によって異なります。契約時の実際の金額は各社へご確認ください。
調達方法 | 初期費用 | 月々の負担 | 向いている人 |
レンタル | ほぼなし | 1日単位は営業できる状態で10万円前後、1か月契約は約18万〜41万円、半年から1年の契約なら月8万〜15万円 | 短期間で試したい人、初期費用を抑えて始めたい人 |
購入 | 新車は軽トラック250万〜350万円、1トン・1.5トンの普通車トラック350万〜600万円。中古は軽トラック100万〜300万円、1トン・1.5トン200万〜500万円 | なし(維持費のみ) | 長期運用を考えている人、内外装をカスタマイズしたい人 |
キッチンカー(移動販売車)でレンタルを利用する場合の相場
レンタルは1日単位から1年単位まで、借りる期間を選べます。金額は借りる期間で大きく変わるため、次の見出しで期間別に整理します。
キッチンカーのレンタル料金は借りる期間で変わる
ここに挙げる金額は、2026年9月時点で各社が公開している料金表を調べた結果です。実際の金額は事業者、車両、時期、地域によって変わるため、契約前に各社へご確認ください。借りる期間が長いほど1日あたりの負担は下がる傾向があります。なお1日単位の金額は、発電機や調理機器、搬入出まで含めて営業できる状態にした場合の総額です。2日以降の金額は車両を借りる料金で、必要な機材や搬入出は別に見積もります。ここでは1日単位、2日から1週間、1か月契約、半年から1年の契約の4区分に分けて、金額の目安と向いている使い方を整理します。
1日単位で借りる場合
営業できる状態にすると、調べた範囲で10万円前後が目安でした。車両だけを借りる料金は軽サイズで8千円台から、1トンから1.5トンで2万〜4万円台ですが、これに発電機、調理機器、搬入出、保険、清掃の費用が加わります。実測レンジは8,000円から100,000円で、1.5トン車を都内への搬入出費込みで貸すプランは1日10万円(税別)でした。
- 平日と金土日祝で料金を分ける事業者があり、軽サイズで平日9,800円・金土日祝13,200円という例があります
- 7月と8月をハイシーズンとして1日あたり7,000円を上乗せする事業者もあります
- 中・大型イベント向けやテレビ・CMの撮影用途は、同じ車両でも料金が上がります
- 向いている使い方は、単発のイベント出店、1日だけ出店を試す場合です
2日から1週間借りる場合
車両を借りる料金は1週間で約8万〜19万円で、1日あたりに直すと約1万1千円から2万6千円です。これに機材と搬入出の費用が加わります。
- 軽サイズの2日料金は約4万9千円、3日料金は約6万8千円という例があります
- この区分の根拠は料金表を公開している2社のみで、他の区分より確かめられた範囲が狭い点にご留意ください
- 向いている使い方は、連続する催事への出店、数日かけてメニューの反応を見る場合です
1か月契約で借りる場合
車両を借りる料金は約18万〜41万円です。軽サイズは18万〜27万5千円、普通中型や1.5トンの車両は29万8千〜40万7千円でした。
- 車両サイズによる差は1か月契約で1.48倍から1.51倍になります
- 向いている使い方は、季節限定の営業、開業前に1か月まとめて試験営業をする場合です
半年から1年の契約で借りる場合
車両を借りる料金は月8万〜15万円です。軽BOXは半年契約で月9万円・1年契約で月8万円、1トンタイプは月13万円・月11万円、1.5トンタイプは月15万円・月13万円という例があります。1か月契約と比べると、1.5トンタイプで月30万円から13万円へ56.7%下がります。
- ただしこの帯では預り金35万円が必要で、解約金が半年契約で15万円・1年契約で30万円かかる事業者があります
- 向いている使い方は、通年で出店する場所が決まっている場合、購入前に長い期間を試す場合です
料金に含まれるものを確認する
同じ価格でも中身が違います。比べるときは1日いくらかではなく、営業許可・保険・搬入出・追加機器を含めた総額で比べてください。
- 営業許可の取得費用をプランに含む事業者と、別途費用と明記している事業者があります
- 自動車の任意保険も、加入済みの車両を貸す事業者と、保険は含まれず事故時の免責が対人・対物・車両それぞれ20万円と定めている事業者があります
- 車両の搬入出費を含む事業者と別途請求する事業者があり、発電機は1日3,300円、フライヤーやたこ焼き器は初日11,000円といった追加機器の料金がかかります
- 清掃料が必ずかかる事業者もあり、軽ワンボックスで5,500円、軽トラックの立てるタイプで7,700円という例があります
- 1日9,800円のプランは営業許可・搬入出・保険が別途で、1日19,800円のプランは営業許可の取得と搬入出を含むというように、表示額の安さと総額の安さは一致しません
キッチンカーをレンタルするメリットとデメリット
レンタルは初期費用を抑えて始められる一方、車両が自分のものにならないという制約があります。判断材料になる点を、メリットとデメリットに分けて整理します。
レンタルのメリット
- 初期費用をほぼかけずに始められます
- 1日から借りられるため、イベント出店や試験的な営業に使えます
- 車両の維持管理や車検を自分で抱えません
- 半年から1年の契約なら月8万〜15万円で、1年分をまとめると96万〜180万円となり、中古の軽トラック100万〜300万円を買うより安く収まる場合があります
レンタルのデメリット
- 1日単位や1か月単位の短い契約を繰り返すと割高になります
- 1か月契約は月18万〜41万円で、1年続けると216万〜492万円となり中古車の購入価格に届きます
- 車両が自分のものにならないため、内外装のカスタマイズができません
- 半年以上の契約では預り金35万円や解約金15万〜30万円がかかる事業者があり、途中でやめる場合の負担が残ります
- 営業許可の取得費用や搬入出費、保険、追加の調理機器が別途になるプランがあります
キッチンカー(移動販売車)を購入・製作する場合の相場
購入の費用は、ベースとなる車両の価格と、キッチンカーに仕上げる架装費に分かれます。次の内訳を足し合わせた金額が、営業できる状態にするまでの総額になります。
- 新車(1トントラック)の価格:150万円~200万円
- 中古車の価格:80万~130万円
- キッチンカーとしての内装外装工事費:200万~400万円
- 内装済みの中古キッチンカーの相場:250万~450万円
購入をおすすめする方
- 長期間運用を考えている方
- 自分好みにカスタマイズしたい方
- 初期費用を投資できる方
キッチンカーを購入するデメリットと確認したい点
購入は長く使うほど1日あたりのコストが下がりますが、最初にまとまった資金が必要です。車両以外にかかる費用もあわせて確認してください。なおここに挙げる購入の金額は、キッチンカーの製作・販売に関する情報サイトで公開されている相場を調べた結果です。実際の金額は車両の状態や架装の内容によって変わるため、購入前に製作事業者へご確認ください。
- 新車の目安は、軽トラックで250万〜350万円、1トンから1.5トンの普通車トラックで350万〜600万円
- 中古の目安は、軽トラックで100万〜300万円、1トンから1.5トンで200万〜500万円
- 車両以外に、調理器具一式が30万〜50万円、自動車保険が年間10万〜15万円、営業許可の取得関連で2万〜3万円
- ラッピングを行う場合は10万〜100万円が加わる
- 購入後は、車検、自動車税、修理費を自分で抱えることになる
車両をどう用意するかは、どこに何日出店するかで決まります。出店場所の条件を見てから、借りるか買うかを選ぶ進め方もあります。出店場所の一覧を見る
キッチンカーのレンタル料金に関するよくある質問
キッチンカーのレンタル料金の相場はいくらですか?
各社の公開料金表を調べた範囲では、1日単位で営業できる状態にすると10万円前後でした(2026年9月時点)。車両だけを借りる料金は軽サイズで8千円台から、1トンから1.5トンで2万〜4万円台ですが、土日祝や大型イベント向け、撮影用途では料金が上がります。1か月契約では約18万〜41万円、半年から1年の契約では月8万〜15万円まで下がります。同じ金額でも、営業許可の取得費用や車両の搬入出費、保険が含まれるかは事業者によって違うため、総額で比べてください。
キッチンカーはレンタルと購入のどちらが安いですか?
使う期間と、レンタルの契約期間の取り方で変わります。調べた範囲では1か月単位で借りると月18万〜41万円で、1年続けると216万〜492万円となって中古車の購入価格に届きます。一方、1年契約でまとめて借りれば月8万〜15万円まで下がり、1年で96万〜180万円です。購入は新車の軽トラックで250万〜350万円、中古の軽トラックで100万〜300万円が目安です。短い契約を繰り返すと購入より高くつき、長い契約を結べばレンタルのほうが安く収まります(金額はいずれも2026年9月時点)。
レンタルしたキッチンカーでそのまま営業できますか?
車両を借りただけでは営業を始められません。必要な手続きは、車内で何をするかで変わります。車内で調理して提供する場合は、営業する地域を管轄する保健所の営業許可と食品衛生責任者が必要です。一方、あらかじめ包装された食品をそのまま販売する場合など、2021年6月施行の改正食品衛生法で創設された営業届出制度の対象となり、許可ではなく届出で足りる形態もあります。自分の売り方がどちらに当たるかは、管轄の保健所へ事前に確認してください。営業許可については、原則として管轄区域ごとに取得が必要で、1つの許可で都道府県をまたいで営業できる運用は制度上は可能とされていますが、実際に県をまたいで運用しているのは大阪府と和歌山県の間だけです(厚生労働省「自動車による飲食店営業について」)。レンタル車両がどの自治体の許可を得ているかによって営業できる範囲が変わるため、契約前に貸主へ確認してください。
キッチンカーはレンタルと購入のどちらを選べばよいか
選び方は使う期間で決まります。1年以上続けて使う見込みがあり、内外装を自分の仕様にしたい場合は購入が向きます。出店する場所や頻度がまだ決まっていない段階、あるいは半年から1年の期間を試したい場合はレンタルが向きます。金額の面で最も不利になるのは、1日単位や1か月単位の短い契約を長く繰り返す使い方です。
どちらの方法が自分に合うか判断がつかない場合は、キッチンカー開業のご相談ページから状況をお聞かせください。キッチンカー開業の相談ページを見る
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執筆者:Mellow編集部
キッチンカーマガジンは、キッチンカー(フードトラック)に特化した情報を発信する専門メディアです。導入事例や経営ノウハウ、営業に関する手続きまで幅広く網羅しており、これから始める方や運営中の方に役立つ実践的な情報が満載です。また、数々のスポーツから国際イベントまで豊富なサポート実績から、イベントの企画/キッチンカーの誘致に関する情報もお届けします。
監修者
石澤 正芳
株式会社Mellow 代表取締役社長兼CEO
2000年代初頭、キッチンカー事業者の「個の強さ」に感銘を受け、自身でキッチンカーを開業。
その後、空きスペースとキッチンカーのマッチング事業を立ち上げ、当時都内最大規模まで成長させる。その経験から移動販売ビジネスのDXに着目し、2016年株式会社Mellowを共同創業。
2018年より代表取締役。社会にとってより良い持続可能な賑わい創出、ローカルコミュニティの再構築など、様々なステークホルダー視点を取り入れながらキッチンカーのプラットフォームを創造している。
向 剛志
株式会社Mellow 執行役員
大手グルメ情報サイト「ぐるなび」で、営業や投資チームに所属。東名阪 1,000店舗以上の飲食店販促や経営支援に従事したのち、 モビリティプラットフォーム「SHOP STOP」を運営する株式会社Mellowへ入社。キッチンカー開業支援事業を立ち上げ。これまで300店舗以上のキッチンカー開業相談を請け負っている。