移動販売の営業を軌道に乗せるには、出店場所選びが重要。移動販売に適した場所は社会の状況によっても変化するので、飲食業界の現状を踏まえておくことが大切です。その上で、マッチングサービスなどを利用して出店場所を探しましょう。
この記事では、移動販売に適した出店場所や探す方法、キッチンカー経営に役立つサービスを紹介します。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの出店場所の基本
- 出店場所の管理者の許可が必要
- 出店料の支払い方法(定額制と歩合制)
- キッチンカー(移動販売)の出店場所を探す方法
- マッチングサービスを利用
- イベント管理者や団体のSNS等をチェック
- 各市町村や商工会議所へ問い合わせる
- キッチンカー(移動販売)におすすめの出店場所
- オフィス街(東京や大阪などの都心部中心)
- イベント(東京や大阪に限らず、全国的に)
- 大型スーパー・商業施設(埼玉や千葉、神奈川などの郊外中心)
- 市役所などの公共施設
- 団地や大型マンション
- 駅前広場
- フェア会場
- 道の駅やサービスエリア
- 大学・専門学校
- 観光施設
- アミューズメント施設
- 東京や大阪などの都心部で移動販売の出店場所を探すなら「SHOP STOP」
- SHOP STOPの特徴
- マンション出店場所も拡大
- 出店までのステップ
- 開業を検討中の人には「フードトラックONE」がおすすめ
- 初期費用が最大4分の1に抑えられる
- 出店場所探しや経営サポートが受けられる
- キッチンカー(移動販売)の知識を深め出店場所を確保しよう
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
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キッチンカーの出店場所の基本
キッチンカーを出店するために必要な、営業許可の取得や出店料についてご紹介します。
出店場所の管理者の許可が必要
キッチンカーでのビジネスを始めるには、保健所から営業許可を取得する必要があります。これに加えて、実際に出店を行う場所の管理者からも許可を受ける必要があります。例えば、ショッピングモールや商業施設では、その施設を運営する管理事務所からの許可が必須です。
また、フェスティバルや市場などのイベントに出店する際は、イベントの主催者から許可を得ます。なお、大規模なイベントでは、主催者が特定の企業や団体に出店管理を委託しているケースも多く、その場合はその企業や団体から許可を取得することになります。
これらの許可を事前にしっかりと確認し、取り決めに従って出店を進めることが、トラブルを避け、成功へとつながるキッチンカー運営の鍵となります。
出店料の支払い方法(定額制と歩合制)
キッチンカーを出店する際には、選んだ出店場所に応じて異なる出店料の支払いが必要となります。料金形態は「定額制」「歩合制」「定額+歩合制」の3種類があり、事業の規模や性質に合わせて選択することが求められます。
定額制 キッチンカーの「定額制」料金では、出店する1日単位や時間単位で決まった金額を支払います。例えば、1日5,000円、1時間1,000円といった形で、出店時間に応じて支払います。この方法では売上に関わらず固定費として支払うため、予算管理がしやすく、計画的な運営が可能です。
歩合制 キッチンカー出店の「歩合制」料金では、売上金額の一定割合を支払います。例えば、「売上の15%」や「売上の20%」が一般的で、売上がない場合でも「最低5千円」のように最低支払い額が設定されていることがあります。この制度は、売上に応じて支払いが変動するため、効率的な運営と価格設定が求められます。
定額制&歩合制 キッチンカー出店の「定額制&歩合制」料金では、固定の定額料金に加え、売上に応じた歩合が上乗せされます。定額制により、必ず支払うべき最低費用が存在し、売上が増えると歩合制による追加料金が発生します。この組み合わせは、売上向上へのモチベーションとなりつつ、出店者にとって心理的な負担も大きいです。
キッチンカー(移動販売)の出店場所を探す方法
移動販売の出店場所を探す方法として、便利なサービスの利用やイベント管理者・団体のSNS等をチェックする方法があります。ここでは、移動販売の出店場所を探す方法をチェックしておきましょう。
マッチングサービスを利用
移動販売の出店場所を探す際には、キッチンカーと場所をつなぐマッチングサービスの利用がおすすめ。個人での場所探しやオーナーとの交渉は、難易度が高いものです。マッチングサービスに登録すれば、出店場所探しの悩みが減り、移動販売の営業に集中できます。登録料や規約はサービスによって異なるので確認しておきましょう。
イベント管理者や団体のSNS等をチェック
近年はSNSを通じてキッチンカーを募集する事例も増えており、随時SNSをチェックするのも有効な手です。例えば、気候が良く長い休みのあるシーズンは、多種多様なイベントが開催されます。「出店できるかも」と感じるイベントがあれば、管理者や団体のHPなどをチェックしてみてください。キッチンカーの募集や、募集要項について、何らかの情報が掲載されているはずです。
また、SNSは情報を得るだけではなく横のつながりを作るチャンスでもあります。同業者の知り合いが増えれば、出店チャンスはさらに広がっていくでしょう。
各市町村や商工会議所へ問い合わせる
コロナ禍の飲食店を支援する取り組みとして、各地の市役所などでキッチンカーを出店できるケースが増えています。公共施設の他には、公園などへの出店を後押しするケースもあるので、市町村へ問い合わせてみましょう。また、地域の商工会議所へ登録しておくと、イベントやお祭りがあった際に声をかけてもらいやすくなります。
キッチンカー(移動販売)におすすめの出店場所
移動販売におすすめの出店場所には、オフィス街やイベント、大型スーパーや商業施設などがあります。また、新たな出店場所として、マンションなど住宅街での需要も期待されています。それぞれの場所の特徴を掴んで、自分のキッチンカーに適した場所を見つけましょう。
オフィス街(東京や大阪などの都心部中心)
キッチンカーの需要が高い場所としてまず思い付くのは、オフィス街や都市部の空きスペース。顧客は主にオフィスビルやその周辺で働くビジネスパーソン達です。コロナ禍で在宅勤務やテレワークが増えましたが、現在は以前の勤務形態に戻っている会社もあり、コロナ前と同様にキッチンカーのニーズが高まっています。
メリット オフィス街のメリットは、良い出店場所を見つければ平日に安定した利益が出やすい点です。顧客はその周辺で仕事をされている方々になりますので、顔馴染の顧客ができ、毎日のランチ候補に組み込んでもらうことができれば、収益のベースとなっていきます。また、顔馴染の顧客が居ることはやりがいにも繋がります。
デメリット オフィス街のデメリットは、エリアによっては、毎日のピークタイムが12時~13時の1時間に集中しやすいことです。ピークタイムが短い場所では、ピークタイムに注文を捌くスピードが重要になっていきます。長蛇の列ができてしまうと、顧客体験も悪くなってしまったり、焦ってミスに繋がったりします。生活のため、売上が上がりやすい場所に出店することも大事ですが、自分の力量にあった場所であるかを見極めることも重要になりますし、スタッフを雇って2名体制で出店する等の対策も欠かせません。 また、ビルのオーナーとの場所の交渉では信用力が足りず、個人では直接交渉が困難なケースが多いでしょう。
出店料相場 オフィス街に出店する場合、基本的にはマッチングサービス業者に登録して出店場所を確保することになります。出店料は歩合制であることが多く、歩合相場は『売上金額の10%~15%』が目安です。10%であっても、出店条件には、出店場所のオフィスビルで働くビジネスパーソンが社員証を提示したらトッピング無料にする等のサービスを求めるケースもあります。表示上の出店料だけではなく、全体で利益が出せる条件かどうかを考えることが必要です。
イベント(東京や大阪に限らず、全国的に)
イベントも移動販売の出店が多い場所です。コロナ禍で大規模イベントの中止が相次ぎましたが、現在は以前のような大規模イベントが再開しつつあり、オフィス街と同様に、キッチンカーニーズが高まっています。
メリット イベントのメリットは、1日~数日という短い期間で大きな利益が期待できることです。イベントの集客力によって1度の出店で多くの来場者が見込めますし、アルコールの販売などと併せて顧客単価が上がりやすいことが大きな理由です。常にピークタイムのようなイベントもありますので、事前に複数人のスタッフを配置したり提供スピードを上げる工夫や準備が必須ですが、1日の出店で100万円を超える売上を出すキッチンカーもいます。
デメリット イベントのデメリットは、天候不順などにより来場者が想定よりも伸び悩んだり、延期・中止の可能性があることです。大きい売上が見込めるイベントほど、出店前日までに仕入れや仕込みが多くなりがちで、当日に天候不順などに見舞われると仕入れや仕込みの費用が回収できないことがあります。不測の事態が起きた場合でも耐えられるイベントに出店したり、中止になった場合でも別の販路を予め用意しておくことがリスクヘッジに繋がります。 また、年1回や次回の開催が未定なイベントも多く、イベントだけに出店するのは、収益が不安定になりやすいです。そのため、イベントだけに出店場所を頼るのではなく、他の出店場所とうまく組み合わせて出店したいですね。
出店料相場 イベントに出店する場合、主催者が募集する場合と、主催者がマッチングサービス業者に委託して募集をする場合があります。どちらのケースでも、出店料は定額制と歩合制の両方があり得ます。また、両方を組み合わせていることも多いです。定額相場は『3000円~数万円程度』、歩合相場は『15%~20%』が目安です。出店料はイベントの規模や知名度によって左右されますが、集客を主催者が行う分、オフィス街よりも出店料相場は高くなりがちです。イベントの中には目安を超える出店料条件のものも見受けられますが、出店料が高くなるほど利益を出すためには多く販売する必要があり、多く販売するためには前日に多く仕込む必要が出てきます。リスクが高すぎるイベントには安易に出店しないように気をつけましょう。
大型スーパー・商業施設(埼玉や千葉、神奈川などの郊外中心)
キッチンカー営業ができる場所として、大型スーパーや商業施設の敷地内も候補の1つです。コロナ禍であっても日常生活で必ず足を運ばれる場所であった実績があり、安定した人流が見込めます。家族連れが多いことも特徴です。また、一般的には、食べやすい形状のたい焼きやクレープ、焼き鳥など軽食系のメニューの方が顧客需要にマッチします。商業施設ならではの集客力の高さや動線の良さを活かした営業戦略を練ることができれば、安定した利益が出せるでしょう。
メリット 大型スーパーや商業施設に出店するメリットは、1日の営業時間が長く、人流も比較的多いことです。オフィス街やイベントほどは顧客がどっと押し寄せるピーク時間が無いため、出店に不慣れなキッチンカーには良い修行場所になりそうです。
デメリット 大型スーパーや商業施設に出店するデメリットは、1日の営業時間が長いことです。商業施設のキッチンカーは施設利用者の導線に出店するケースが多く、必然的にキッチンカーの営業時間を商業施設のオープン・クローズに合わせることになります。アルバイトを雇う場合、人件費を賄うだけの売上が見込めないことがあります。また、テナントの飲食店とメニューが競合しないよう、事前にリサーチが必要です。
出店料相場 大型スーパーや商業施設に出店する場合、店舗が募集する場合と、店舗がマッチングサービス業者に委託して募集をする場合があります。どちらのケースでも、出店料は定額制と歩合制の両方があり得ます。また、両方を組み合わせていることも多いです。定額相場は『3000円~1万円程度』、歩合相場は『10%~15%』が目安です。平日と土日祝日で出店料が異なります。
市役所などの公共施設
新しい出店場所として各地の市役所や公園など、公的施設の敷地内が注目を集めています。顧客は庁舎や役所に仕事や用事があって訪れる層と、公共施設からの公示や広告などでキッチンカーの出店を知った層のそれぞれが見込めます。前者は時間帯が固定されていませんが、後者はほぼランチ時に集中するでしょう。後者の場所でのキッチンカーには、施設内の食堂に無さそうなメニューが好まれる傾向にあります。ランチ需要を狙ったフード系メニューか、気軽に食べられる軽食・スイーツ系が人気です。
メリット 公共施設に出店するメリットは、施設管理者などと契約する場合は1年の長期契約での募集になることがあり、比較的長く安定した営業機会を得ることができることです。また、公共施設同士が近接している立地も多いため、様々な客層が顧客になり得ます。
デメリット 公共施設に出店するデメリットは、公園管理者などが募集を行う場合は、年1回の募集となり応募期間が限定されることが多いことです。出店したいと思う場所がある場合、定期的に確認するようにしましょう。また、公共施設と一言で言っても、例えば市役所なのか公園なのか等、施設の属性によって客層や人流が大きく異なります。商材に合わない場所や曜日を選んで営業してしまわないよう、事前にリサーチが必要です。
出店料相場 公共施設に出店する場合、施設管理者が募集する場合と、施設管理者がマッチングサービス業者に委託して募集をする場合があります。どちらのケースでも、出店料は定額制と歩合制の両方があり得ます。また、両方を組み合わせていることも多いです。定額相場は『3000円~1万円程度』、歩合相場は『10%~15%』が目安です。
団地や大型マンション
コロナ禍の影響により、在宅勤務が増加し、住宅地でもキッチンカーのニーズが急激に高まりました。現在は以前の勤務形態に戻っている会社もあるため、コロナ禍の最中と比べてニーズは落ち着きを取り戻していますが、キッチンカーの出店場所として認知されつつあります。ファミリー層が多い団地や大型マンションでは、ランチだけでなく夜の需要も見込めます。唐揚げやポテトなど、子どもが好きそうなメニューもラインナップに加えたり、おまけにおもちゃを用意しておくと良いかもしれません。
また、お惣菜需要も旺盛で、「仕事終わりや子供のお迎え帰りに家族分のお惣菜を買って帰る」といった風景もかなり定着してきています。
メリット 団地や大型マンションのメリットは、在宅勤務中や夜時間は比較的時間にゆとりがある家庭も多いためピーク時間が比較的長いことや、家族用に数食分を一緒に注文される顧客が多く、まとめ買いの需要が一定数見込めることが挙げられます。 また、周辺住民が顧客層となるため、顔馴染になりやすく、収益のベースであったり、やりがいにも繋がります。また、再開発等で職住近接となっている住宅エリアはオフィス需要と在宅・ファミリー需要の両方が見込める場所もあり、単なるオフィス街よりも良い立地の場所も少ないことが挙げられます。 一方で、コロナ禍が落ち着いたことで昼間の人流が少なくなっており、あまり売上が見込めない住宅地もあるため、営業場所を見定めることがとても大事になります。
デメリット お弁当としての需要が必ずしも大きく無いことが挙げられます。顧客は自宅で食べる方が多いため、お米は自宅で炊きおかずだけ買いたいというニーズが一定数あります。1食あたりの単価が低くなったり、需要が読みづらく、営業時にお米だけ余ったり足りなくなるといったことが起きやすくなります。 また、住宅地がキッチンカーの出店場所として拡がり始めたのはコロナ禍からで、お住まいの方々にキッチンカーの馴染みがあまりないこともあります。オフィス街ではあまり問題になりませんが、初めてキッチンカーが出店する敷地の場合には、営業開始後に住民の方からキッチンカーの発電機の音や調理のニオイにご指摘が入ることもあり得ます。その際、トラブルを避けるためマンションオーナー等の敷地所有者がキッチンカーの発電機使用を制限するなど、出店条件が変更となることがあり得るため、留意が必要です。なお、マンションオーナー等の敷地所有者との場所の交渉では信用力が足りず、オフィス街と同様に、個人では直接交渉が困難なケースが多いでしょう。
出店料相場 団地や大型マンションに出店する場合、オフィス街と同様に基本的にはマッチングサービス業者に登録して出店場所を確保することになります。出店料は歩合制であることが多く、歩合相場は『売上金額の10%~15%』が目安です。
駅前広場
駅前広場はキッチンカーにとって理想的な出店場所です。日常的に多くの通行人が利用する駅前は、平日の夕方から夜にかけて、帰宅途中のサラリーマンや買い物帰りの人々を主なターゲットにすることができます。また、週末や祝日には、家族連れやショッピングを楽しむ人々が集まり、昼前から夕方までの長時間出店が可能となります。
メリット 駅前広場のメリットは、一定の集客が見込めるため、安定した売上を期待できることです。特に夕食の一品を求める通勤者や、スイーツを楽しむ若者や家族が主な客層です。出店地が公共の場所であるため、広告やプロモーションの効果も高く、ブランド認知度の向上にも寄与します。
デメリット 駅前広場のデメリットは、出店許可を取得するためには、地元の鉄道会社や商業施設の管理者との交渉が必要なことです。許可を取得するプロセスは煩雑であり、地域によっては出店料が高額になる場合があります。また、競合他社も多く、独自のアプローチが求められるため、市場調査と戦略的な計画が不可欠です。
出店料相場 出店にかかる費用は場所によって異なりますが、「定額制」では一日5千円から1万円、「歩合制」では売上の10~15%、「定額+歩合制」では基本料金1千円から3千円に加え売上の5~10%が一般的です。これらの料金体系を事前に理解し、予算内で最適な選択をすることが重要です。
フェア会場
フェア会場でのキッチンカー出店は、特に週末や祝日に住宅展示場やカーディーラーなどで盛んに行われています。これらの場所はイベントや特定のプロモーションを目的とした集客が期待でき、キッチンカーにとって大きなチャンスとなります。
メリット フェア会場でのキッチンカー出店の一つの大きなメリットは「買取出店」方式です。この方式では、事前に企業がキッチンカーのメニューを一定量買い取る契約を結びます。1日に50~100食分を用意して5万~10万円で買い取られるのが一般的です。これにより、キッチンカー側は事前に確定した売上を保証され、食材の準備や人員の配置を適切に計画できます。さらに、フェア来場者には引換券が配られ、これと交換で無料で商品が提供されるため、来場者にとっても魅力的なサービスとなります。
デメリット フェア会場のデメリットは、買取出店ではメニューが企業によって指定されることがほとんどのため、キッチンカー側でメニューの自由度が制限されることです。スイーツ系・軽食系といったジャンルを指定されることもあれば、「フライドポテト」「クレープ」といった具体的な定番メニューを指定されることもあります。
出店料相場 フェア会場への出店は一般的に仲介サービスを通じて行われ、売上の10~15%を出店料として支払うことが多いです。なお、企業側から直接連絡があり出店依頼をされた場合は出店手数料は不要なので、大きな利益を上げることが可能です。
道の駅やサービスエリア
道の駅やサービスエリアは、キッチンカーにとって魅力的な出店場所です。これらのロケーションは、曜日や時間に関係なく安定して人が訪れるため、継続的な集客が期待できます。
メリット 道の駅やサービスエリアの最大のメリットは、一年中コンスタントに訪れる旅行者や地元の人々にサービスを提供できる点です。特に週末や祝日には多くの来客があり、平日でも安定した顧客層を見込むことができます。また、既存の飲食店とは異なるオリジナルなメニューを提供することで、新鮮さを求める顧客を引きつけることが可能です。一日中需要が見込める軽食やスイーツなど、手軽に食べられるアイテムを提供することが推奨されます。また、訪れる顧客のニーズを把握し、地元の食材を活用したユニークなメニューを展開すると良いでしょう。
デメリット 一方で、道の駅やサービスエリアでは、既に確立された固定店舗が存在するため、メニュー選びに制限がある場合が多いです。また、これらの場所の管理者との調整が必要で、特定のメニューが禁止されている場合もあります。
出店料相場 道の駅やサービスエリアでの出店料は、仲介サービスで紹介されることはほとんどありません。直接施設の管理者に連絡を取り、出店に必要な条件や料金を確認する必要があります。
大学・専門学校
大学や専門学校は、特にランチタイムにキッチンカーにとって魅力的な出店場所です。学生たちは手軽でリーズナブルな価格の食事を求めており、キッチンカーはそのニーズにぴったり合います。
低価格でボリュームのあるメニューが学生には特に人気です。学校側から提供する食事の種類が指定されることがあり、また、「ワンコイン(500円)のメニューを最低1種類は準備してください」「学割メニューを準備してください」といった条件が提示されることもあります。
メリット 大学や専門学校での出店の大きなメリットは、学生が主な顧客層となるため、比較的予測しやすい需要があることです。さらに、学校によっては学生の購入を金銭的に補助する制度があり、より多くの学生が利用しやすくなります。
デメリット デメリットとしては、学校によってはメニューの制限があったり、他の飲食店との競争が必要な場合もあることです。また、基本的には授業期間中の運営となるため、長期休暇中は出店機会が減少します。
出店料相場 大学や専門学校での出店料は、一般的に「歩合制」または「定額+歩合制」で設定されます。歩合制の場合、売上の10~15%を料金として支払うことが多く、定額+歩合制の場合は、基本料金(1000~3000円)に加えて売上の5~10%を支払う形になります。
観光施設
観光施設は、国内外からの訪問者が絶えないため、キッチンカーの出店に最適な場所の一つです。これらの場所は一年を通じて安定した来客数が期待でき、特に休日やシーズン中は大きな商機を提供します。
メリット 観光施設の主なメリットは、一定の来客流れが確保されている点です。これにより、安定した売上が見込め、特に軽食やスイーツなどの手軽に食べられるメニューは観光客に非常に好評です。家族連れや子供向けのメニューを提供することで、さらに顧客層を広げることができます。
デメリット 一方で、観光施設内には既に固定の飲食店や売店が存在しているため、メニューに制限が課されることがあります。また、施設側の条件に合わせたメニュー開発が必要となるため、柔軟性が求められます。出店の手続きには直接施設に連絡を取り、詳細を確認する必要があるため、時間と労力がかかることもデメリットと言えます。
出店料相場 出店料については、観光施設ごとに異なるため、具体的な金額を知るには直接施設に問い合わせる必要があります。キッチンカーを観光施設に出店する手続きは、その施設の代表電話番号に連絡し、担当部署に繋いで詳細を確認するのが一般的です。仲介サービスにはほとんど掲載されていないため、施設に電話して問い合わせる必要があります。
アミューズメント施設
アミューズメント施設は、その多様性と来客層の広がりから、キッチンカーの出店に絶好の場所となります。ゲームセンター、ボウリング場、パチンコ店などが含まれ、それぞれの施設で異なるターゲットを狙うことができます。
メリット アミューズメント施設でのキッチンカー出店のメリットは、特定の顧客層に合わせたメニューを提供できることです。例えば、ゲームセンターやボウリング場では家族連れが多いため、子ども向けの軽食やスイーツが好まれます。一方、パチンコ店のような成人向け施設では、食事系・軽食系メニューが求められます。これらの場所では、一日を通して来客があり、食品の需要が安定しています。また、イベントの際には特に高い売上が期待できる場所です。
デメリット 一方で、アミューズメント施設内での競争は激しく、既存の飲食店と差別化を図る必要があります。また、施設によっては出店スペースが限られているため、場所の確保が難しいこともあります。
出店料相場 アミューズメント施設での出店料は通常、定額制または歩合制で設定されます。定額制の場合、一日あたり3,000円から5,000円、歩合制の場合は売上の10%から15%が一般的です。出店条件は施設によって異なるため、直接施設への問い合わせが必要です。
東京や大阪などの都心部で移動販売の出店場所を探すなら「SHOP STOP」
移動販売の出店場所を探す際は、Mellowが提供する日本最大級のマッチングサービス「SHOP STOP」がおすすめです。ここでは、SHOP STOPの特徴と出店までのステップを紹介します。
SHOP STOPの特徴
SHOP STOPとは、空きスペースを持つオーナーと、営業したいキッチンカーをマッチングするプラットフォーム。株式会社Mellowによって提供される「モビリティサービス」のひとつです。このサービスを活用すれば、キッチンカーオーナーは出店場所を容易に見つけられます。
SHOP STOPで受けられるサービスには、以下のようなものがあります。
- 出店登録料無料・SHOP STOPアプリ( https://app.adjust.com/jt3r2ww )
- 充実した経営支援プログラム
まず、SHOP STOPのサービスを活用するための出店登録料は無料です。登録すれば出店場所への応募や運営サポートを受けることが可能となります。料金が発生するのは、実際に売上が上がったとき。その額は売上に応じて15パーセントの支払いのみです。SHOP STOPが提供する「SHOP STOPアプリ」に表示されるのも、集客上のメリットが大きいでしょう。自身のキッチンカーの位置やメニューはアプリで表示されるので、顧客自らキッチンカーを見つけて足を運んでくれます。
マンション出店場所も拡大
マンションでの出店も拡大中です。マンションはファミリー層をターゲットにした営業場所なので、子どもたちのおやつになりそうなメニューや、夕食のおかずを1品増やせるようなメニューも人気があります。キッチンカーが提供する「心あたたまるおいしいごはん」は利用者の癒しになるとともに、飲食業界の新たな活路にもなるでしょう。
出店までのステップ
SHOP STOPに登録して出店するまでの流れは次のようになります。
- 説明会申し込み
- 出店登録説明会
- システム登録完了
- 出店機会の提供
SHOP STOPのサービスを利用するには、まず定期的に開催される説明会に申し込む必要があります。説明会にて運営方針や注意点を確認し、納得できれば、実際に登録手続きを行います。店舗の情報や登録規約書などを準備して手続きを進めます。必要情報がすべてそろえば登録完了です。出店スペースやイベント出店の情報などが開示されるので、気軽に応募してみましょう。
開業を検討中の人には「フードトラックONE」がおすすめ
移動販売の開業を検討されている方には、キッチンカー開業パッケージ「フードトラックONE」がおすすめ。初期費用が最大4分の1に抑えられる上に、出店場所探しのサポートも受けられます。
初期費用が最大4分の1に抑えられる
Mellowが提供するキッチンカー開業パッケージ「フードトラックONE」なら、新車のリースが頭金96万円(税込)~です。新車を購入した場合の初期費用が300~500万円程度であることを考えると、初期費用を最大4分の1に抑えられます。キッチンカーに必要な保険もパッケージに入っているので、初めての移動販売でも安心です。
出店場所探しや経営サポートが受けられる
移動販売を営業するうえで最も多い悩みが、出店場所が見つからない、オーナーとの交渉が困難などの悩み。「フードトラックONE」なら開業前から営業場所の確保を段取りしてもらえるので、出店場所探しやオーナーとの交渉に悩まずに済みます。また、開業前も開業後も経験豊富なスタッフに経営の相談ができるのも強みです。お店のコンセプトや開業の手続きなど、経営で悩んだ際にプロによるサポートが受けられます。
キッチンカー(移動販売)の知識を深め出店場所を確保しよう
今回の記事では、出店場所ごとの特徴や出店場所を探す方法、キッチンカー経営に役立つサービスを紹介しました。 キッチンカーを成功させるには、適切な出店場所の選定が鍵です。それぞれの場所ごとに客層やピークの時間帯、求められるメニューや出店料が違うため、さまざまなサービスも利用しながら知識を深めて、自分のお店に適した出店場所を確保したいですね。