キッチンカーの値段は、中古の軽ワゴン・軽トラックで約100〜300万円、新車の大型ワゴン・1tトラックで約400〜600万円が目安です。同じキッチンカーでも、ベースの車種と入手方法で金額が数倍変わります。車種別・入手方法別の相場と、車両代以外にかかる費用を順に整理します。
「キッチンカーを始めたいけれど、どのように入手すればいいのかわからない」
「新車、中古車、レンタルのどれが自分に合っているのか迷っている」
「初期費用をできるだけ抑えたいけれど、どうすればいい?」
などのお悩み・疑問はありませんか?
キッチンカーで効率よくビジネスをスタートし、初期費用を早期回収するためには、次のポイントが重要です。
・新車・中古車の費用相場やメリット・デメリットの把握
・レンタルという選択肢の比較
・初期費用を早期回収するための方法の把握
本記事では、これらの項目について詳しく解説し、自分に合った選択肢を見つけるためのヒントをお届けします。
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キッチンカーの値段 早見表|車種と入手方法で見る
本記事で扱う金額を1つの表にまとめました。いずれも車両本体と改造費の目安で、保険料・営業許可申請費用・食品衛生責任者の受講料は含みません。実際の金額は、中古なら走行距離と整備履歴、新車なら導入する調理設備と外装のデザインによって変わります。
車種を選ぶ前に、運転できる免許を確認してください。2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合、運転できるのは車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満の車両までです。1.5tトラックはこれを超えるものが多く、キッチンカーとして架装すると車両総重量はさらに増えます。購入前に車検証の車両総重量を確認し、3.5トン以上になる場合は準中型免許が必要です。
入手方法 | 車種 | 金額の目安 |
新車製作 | 軽ワゴン・軽トラック | 約250〜350万円 |
新車製作 | 大型ワゴン・1tトラック | 約400〜600万円 |
中古購入 | 軽ワゴン・軽トラック | 約100〜300万円 |
中古購入 | 大型ワゴン・1tトラック | 約200〜500万円 |
レンタル | 平日 | 1日3〜5万円 |
レンタル | 土日祝 | 1日7〜10万円 |
どの車種にするかは、出せる出店場所の条件で決まります。募集中の出店場所の営業時間と出店台数を先に見ておくと、車両の大きさを決めやすくなります。
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キッチンカーの値段を調べる前に!まず決めるべき2つのこと
「キッチンカーって、だいたいいくらぐらいするんだろう?」キッチンカーでの開業を考え始めた方が、最初に抱く疑問ではないでしょうか。しかし、その値段は中古の軽ワゴン・軽トラックで約100万円から、新車の大型ワゴン・1tトラックで約600万円までと、非常に大きな幅があります。設備を上乗せすればこれを超える場合もありますが、本記事が相場として示せるのはこの範囲です。
この価格差を生み出す最大の要因は、「①どの車をベースにするか(車種)」と「②どうやって手に入れるか(入手方法)」の2つです。
そのため、いきなりインターネットで価格を検索しても、情報が多すぎて「自分に合った一台」の値段を知ることはできません。具体的な金額を調べる前に、まずはご自身の事業計画の根幹となるこの2つの方向性を決めることが、賢いキッチンカー選びの第一歩です。
① 提供したいメニューに合わせた「車種」を決める
キッチンカー選びは、「どの車にするか」からではなく「何を売りたいか」から始めるのが鉄則です。提供するメニュー内容によって、必要な調理設備の規模、作業スペースの広さ、給排水タンクの容量がすべて決まります。軽ワゴン・軽トラックは、クレープやコーヒー、かき氷など調理工程がシンプルで大型設備が不要なメニューに向きます。車両価格や維持費が安く小回りが利く一方、作業スペースは限られ、提供できるメニューの幅も狭まります。大型ワゴン・1tトラックは、唐揚げやタコライス、ハンバーガーなど複数の調理工程が必要なメニューに向きます。軽ワゴン・軽トラックより車内が広く、立って作業できるため調理効率が上がります。1.5tトラックは、ピザ窯を積んだ本格ピッツァや寸胴が必要なラーメンなど、大型設備や広い厨房が不可欠なメニューに対応できます。提供できるメニューの幅は実店舗と遜色ありませんが、車両価格・維持費ともに高額で、運転にも慣れが必要です。
提供したいメニューと、そのために必要な設備を実現できる車種はどれか。まずはこの視点から、ベースとなる車種を絞り込みましょう。
② 開業プランに合った「入手方法」を決める
ベースにする車種の方向性が決まったら、次にそれを「どうやって手に入れるか」を考えます。入手方法は主に「新車製作」「中古車購入」「レンタル」の3つがあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。ご自身の開業プランや資金状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
- 新車を製作する レイアウトやデザイン、設備まですべてを自由に設計できるため、ご自身のこだわりを完璧に形にしたい方、長期的に事業を続ける覚悟がある方に最適です。初期費用は最も高額になりますが、故障リスクが低く、何より「自分だけの一台」という大きな満足感とブランディング効果が得られます。
- 中古車を購入・改造する初期費用をできるだけ抑えたい場合に最も有力な選択肢です。すでに必要な設備が整っている車両が見つかれば、短期間で営業を開始することも可能。ただし、前のオーナーの使い勝手に合わせた設計になっているため自由度は低く、車両や設備の故障リスクは新車に比べて高くなります。
- レンタルを利用する 「まずはお試しでキッチンカー事業を体験してみたい」「特定のイベント期間だけ運営したい」という方に最適な方法です。初期費用を圧倒的に安く抑えられますが、月々の支払いが発生し、長期的に見ると割高になります。また、車両は自分の資産にはならず、内外装のカスタマイズも基本的にはできません。
初期投資をかけて理想の城を築くのか、まずはコストを抑えてスモールスタートを切るのか。あなたの事業フェーズと資金計画に合った入手方法を検討することが重要です。
キッチンカーの主な種類(車種)
キッチンカーを開業する際には、車種選びが重要です。メニューや出店場所、予算などに合わせて、最適な車種を選ぶ必要があります。キッチンカーの車種は、大きく3種類に分類されます。
軽ワゴン・軽トラック
小回りが利いて、狭い路地や駐車場でも出店しやすいのが特徴です。初期費用を抑えられる点もメリットです。ただし、キッチンスペースが限られるため、メニューによっては不向きとなる場合もあります。本記事の価格表では「軽ワゴン、軽トラック」として1つの区分にまとめています。
大型ワゴン・1tトラック
軽ワゴン・軽トラックよりもキッチンスペースが広く、さまざまなメニューに対応できます。また、積載量が多いため、大型イベントでの出店にも向いています。ただし、車体サイズが大きくなるため、小回りは利きにくいです。本記事の価格表では「大型ワゴン、1tトラック」として1つの区分にまとめています。
1.5tトラック
大型ワゴン・1tトラックよりもさらにキッチンスペースが広く、大規模なキッチンカーを製作することも可能です。また、積載量も多く、大型イベントでの出店や移動販売車としての活用にも適しています。ただし、車体サイズが最も大きいため、小回りは最も利きにくいです。キッチンカーの車種を選ぶ際には、以下の点に留意するとよいでしょう。
車種を選ぶときの2つの判断材料(メニューと予算)
扱うメニューによって、必要な設備やスペースは異なります。焼き鳥やたこ焼きなどの軽食は軽ワゴン・軽トラックでも対応できますが、調理工程が多い料理は大型ワゴン・1tトラック以上が望ましくなります。車体価格は車種によって大きく異なり、キッチン設備の製作費も別に必要です。まずメニューを決め、そのメニューに必要な設備とスペースから車種を絞り込み、車体価格とキッチン設備の製作費を合わせた予算に収まるかを確認する順番で検討してください。
キッチンカー(移動販売車)の入手方法3つ
キッチンカーを入手するには、以下の3パターンの方法があります。
- 新車を購入する
- 中古車を購入する
- レンタルする
新車の購入とは、キッチンが無い状態の新車を購入して、そこからキッチンをつけたりなどキッチンカーにするための改造をする方法です。初めから改造してある状態の中古車より、自由度が高いのが特徴です。
それぞれ金額やメリット・デメリットも異なる上に、人それぞれおすすめの方法も変わりますが、値段だけで選ぶのは必ず避けましょう。最も大切なことは「その車で継続的な利益を生み出せるかどうか」だからです。次の見出しから、それぞれについて詳しく解説していきます。
新車キッチンカー(移動販売車)の値段とメリット・デメリット
新車を購入してキッチンカーに改造したら、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、新車でキッチンカー車体を購入し、改造したときにかかる費用の相場とメリットやデメリットなどを紹介していきます。
新車キッチンカーの値段の相場
キッチンカーとして使うための新車を購入した場合、て、キッチンカー用にフルオーダーで改造をする必要があります。業者に依頼した場合の相場価格は、軽ワゴンや軽トラックなら250~350万円前後、大型ワゴンや1tトラックなら約400~600万円。相場の値段に大きな開きがある理由は、調理用器具などの導入する設備のクオリティや外装のデザインなどによって、改造費が大きく左右されるからです。
車種 | 金額 |
軽ワゴン、軽トラック | 約250~350万円 |
大型ワゴン、1tトラック | 約400~600万円 |
新車キッチンカーのメリット
新車を購入してキッチンカーに改造する一番のメリットは、改造によって理想のデザイン・仕様のキッチンカーを手に入れられることです。後悔のないキッチンカーを手に入れたいのなら、車の購入前にしっかりとリサーチをすることが重要です。いろいろなキッチンカーを見て、自分の理想とするキッチンカーがどのような車種の車を使用しているのかをチェックしておきましょう。具体的な改造プランも決めておくと、車両改造を依頼する業者とも話が進めやすくなるのでおすすめです。また、新車キッチンカーは中古車よりも長く使えたり、売却時に高い金額がつきやすくなるというメリットもあります。新車キッチンカー は、長い目で考えるとお得になることも多いので目先の費用だけで判断しないことが重要です。
新車キッチンカーのデメリット
新車キッチンカーのデメリットは、他の調達方法と比較して初期コストが高いことです。ただ、長期的なコストと考えると、決して高い訳ではありません。メンテナンス費や修理費などを中古車と比較した際に、一般的には新車の方がかからないことが多いからです。ただ、どうしても最初に支払う金額は高くなってしまうのは事実です。
購入前にリサーチして理想のキッチンカー(移動販売車)をプランニング
後悔のないキッチンカーを手に入れたいのなら、車の購入前にしっかりとリサーチをすることが重要です。いろいろなキッチンカーを見て、自分の理想とするキッチンカーの具体的なプランを作ります。そうすると、車両改造を依頼する業者さんとも話が進めやすくなるでしょう。業者さんを選ぶ際は、キッチン部分まで含めたアフターフォローまで付き合ってくれるのかを重点的に確認しましょう。自身の取り扱う車両に自信がない業者さんであれば、アフターフォローを自社で対応しません。長く付き合ってくれる業者さんなのかを見極めましょう。
中古車キッチンカー(移動販売車)の値段とメリット・デメリット
中古車キッチンカーの相場価格やメリット・デメリット、購入時の注意点を紹介します。押さえておくべきポイントを把握し、失敗しないように心がけたいものです。
中古車キッチンカーの値段の相場
中古車キッチンカーの相場価格は、軽ワゴンや軽トラックなら約100~300万円、大型ワゴンや1tトラックなら約200~500万円です。中古車の値段相場の幅が広い理由は、車両ごとで走行距離やメンテナンス履歴などの状態がまったく違うためです。
車種 | 金額 |
軽ワゴン、軽トラック | 約100~300万円 |
大型ワゴン、1tトラック | 約200~500万円 |
中古車キッチンカーのメリット
中古車キッチンカーのメリットはコストパフォーマンスです。初めから改造された状態のため、改造する手間・お金がかからない点は大きなメリットでしょう。
中古車キッチンカーのデメリット
相場よりもずっと安い中古車キッチンカーは、整備が行き届いていなかったり思わぬ故障が発生するなどのリスクを抱えています。思わぬ修理が必要になった結果、修理費がかさんでしまうこともあるため車選びはかなり慎重に行う必要があります。
また、状態の良い中古車は早く売れる傾向にあり、かつ新車とあまり値段が変わらないことも。「中古だから安い」という訳ではありません。あまりに安い中古車には、何かしらの理由があるので注意が必要です。また中古車でも購入後のアフターフォローをどこまでしてもらえるのか確認しましょう。「中古車なので壊れても修理できません。特にキッチン部分は」と言われることは多々あります。中古車はリスクが高いもの。気をつけて選びましょう。
後悔しないために!中古キッチンカー購入の必須チェックリスト
安物買いの銭失いにならないために、中古車を検討する際は必ず以下の3つのポイントを確認してください。
□ 1. 書類で過去の状態を把握!「車検証」と「整備記録簿」の確認 人間でいう「戸籍謄本」と「健康診断書」にあたるのが、車検証と整備記録簿です。車検証では、その車両が「加工車(8ナンバー)」として正式に登録されているかを確認します。整備記録簿には、過去の点検内容や部品交換の履歴が記載されており、その車がどのように扱われてきたかを把握する上で最も重要な書類です。記録簿がない、または内容が不十分な車両は、メンテナンスが適切に行われてこなかった可能性が高く、将来の故障リスクを判断できないため避けるのが賢明です。
□ 2. 専門家と訪問!「実車確認」で隠れた不具合を見抜く 写真や説明文だけではわからない車の状態を、必ず自分の目で確認しましょう。その際、可能であれば自動車整備士や経験豊富なキッチンカーオーナーなど、専門知識のある人と同行することを強く推奨します。素人では見抜けないエンジンや足回りの異音、フレームの歪み(修復歴)、キッチンボックス内の雨漏りのサインや床の腐食など、致命的な欠陥を発見できる可能性が高まります。購入後の高額な修理費を防ぐための、最も重要な投資です。
□ 3. 最新ルールに対応?「キッチン設備」と「保健所の許可基準」 最も注意すべき点の一つが、キッチン設備が「営業したい地域の最新の保健所ルール」に対応しているか、です。特に給排水タンクの容量(例:200L必要など)やシンクの数・サイズ、非接触型の水栓(センサー式など)の設置義務は、自治体や数年前の基準と変わっている場合があります。購入前に必ず営業予定の保健所に最新の基準を確認し、検討中の車両がその基準を満たしているか、メジャーを持参してでも実測しましょう。基準を満たすための改修費用が、結果的に数十万円以上かかるケースも少なくありません。
レンタルのキッチンカー(移動販売車)の値段とメリット・デメリット
ここでは、レンタルのキッチンカー費用の相場と、レンタカーを使うメリット・デメリットをご紹介します。
レンタルキッチンカーの値段の相場
キッチンカーレンタルの相場は、1日単位で借りる場合に平日3〜5万円、土日祝日7〜10万円です。月単位の長期契約では1日あたりの料金が下がります。本記事のデメリットの節で挙げている月額30万円程度は長期契約の場合の金額であり、1日単位の相場に営業日数を掛けた金額ではありません。
曜日 | 金額 |
平日 | 3~5万円 |
土日祝日 | 7~10万円 |
レンタルキッチンカーのメリット
レンタルは維持費やローンなどの、初期費用の負担が無いことが最大のメリットです。また、キッチンカーの開業が初めてで、自分のビジネスプランを確かめるために最初の車として利用するのもおすすめです。「初期費用を回収できないかもしれない」という不安が無い状態なので、精神的にも安心できるでしょう。
レンタルキッチンカーのデメリット
レンタルは初期費用が少なく済む代わりに、月額費用はかなり割高です。相場としては、半年以上の契約でも月額30万円程度が継続して毎月かかります。特に、初めてキッチンカー営業をする場合には、かなりリスクになる金額です。
また、キッチンカーのレンタル契約を結ぶときは、契約内容に注意が必要です。レンタル契約には、車両のレンタル料金以外にも、車両の搬入出費や機材のオプション費用などが加算されていることがあります。自分のオーダー通りに契約がされているのかを確認して、わからないことは質問をする姿勢を忘れないようにしたいものです。
キッチンカー(移動販売車)の購入以外にかかる費用
自動車保険・PL保険
キッチンカーの運営にかかわる保険は3つあります。
- 自賠責保険 自動車損害賠償保障法で加入が義務づけられた保険で、車検を受けるときに加入します。未加入のまま運行すると罰則の対象になります。
- 自動車保険(任意保険) 自賠責保険でまかなえない賠償と車両の損害に備えるもので、保険料の目安は年間10万〜15万円です。加入できる商品はキッチンカーの登録区分によって変わる場合があるため、販売店または保険会社に確認してください。
- PL保険(生産物賠償責任保険) 提供した食品でお客様に損害が出た場合に備える任意の保険で、保険料は年間数千〜1万円程度です。食中毒などのトラブルでは数十万〜数百万円の支払いを求められることもあります。出店先によっては加入を条件にする場合があります。
食品衛生責任者の受講料
キッチンカーを開業するには、食品衛生責任者を置く必要があります。調理師、製菓衛生師、栄養士、管理栄養士、船舶料理士、食鳥処理衛生管理者などの資格を持つ方であれば、講習を受けずにそのままなることができます(食品衛生法施行規則 別表第17)。これらの資格がない場合は、都道府県知事等が行う講習会、または都道府県知事等が認める講習会(多くは各都道府県の食品衛生協会が実施します)を受講して資格を得ます。受講料と申込方法、講習の内容は自治体によって異なり、受講料は1万円前後が目安です。開業する自治体の保健所または食品衛生協会の案内で、最新の要件をご確認ください。
営業許可申請費用
キッチンカーを開業するためには、営業許可の取得が必要です。営業許可は、各都道府県の保健所から取得することができます。申請手数料は自治体によって異なり、1万円前後が目安です。東京都の飲食店営業(移動又は臨時)の新規申請は9,300円です。開業する自治体の保健所で最新の金額をご確認ください。営業許可の取得には、以下の手順が必要です。1. 保健所に営業許可の申請をする2. 保健所の審査を受ける3. 許可証の交付を受ける
出店場所別の出店料
出店場所 | 出店料相場(1日あたり) |
イベント会場 | 3,000円~数十万円 |
ビジネス街 | 3,000円~5,000円 |
商業施設 | 5,000円~10,000円 |
住宅街や空き地 | 5,000円程度まで |
大学 | 5,000円程度 |
※ あくまでも目安となります。固定量ではなく売上の数パーセント〜数十パーセントを支払う歩合制の場合もあります。
キッチンカーの売上・年収
キッチンカーでハンバーガーを販売する場合、1年間の収入や年収についてシミュレーションした結果をもとに考えてみましょう。
まず、キッチンカーの購入費用についてですが、車両や厨房設備の導入には約300万~500万円が必要です。これには、必要な設備や装飾、食品衛生責任者資格取得の費用も含まれています。また、開業直後の運転資金として、少なくとも3か月分の食材費、出店料、燃料費などの運営費用、約200万円程度を見込んでおくと安心です。
キッチンカーの年収は、1年間の売上から食材原価・人件費・燃料費・出店料などの経費を差し引いた金額です。車両代の扱いは購入方法と会計処理によって変わります。金額の目安と条件の置き方は年収を専門に扱った記事にまとめています。本記事では車両の値段までを扱います。
初期費用を早期回収するための方法とは?
初期費用を早く回収するには、キッチンカーで利益を生む方法を知ることも大切。ここでは、キッチンカーで利益を出すためのポイントを紹介します。
集客力の高い出店場所を確保する
収益力を上げるには、人が集まる時間帯と場所に合わせて出店先を変えることが有効です。オフィス街は平日の昼、住宅街は夕方、駅前は通勤時間帯というように、同じ車両でも売れる時間帯が変わります。出店の時間帯に合わせてメニューを変えることも有効です。
当メディアを運営しているMellowではキッチンカー出店場所の紹介や、事業計画やコンセプトといった開業準備から出店までのトータルアドバイスを受けられるセミナーを無料で実施しています。もし開業に際して出店場所など悩みがある場合には一度セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。
提供スピードを上げる
キッチンカーメニューは相場金額が800円前後。そのため、売上を上げるには提供スピードを早くすることが重要です。提供スピードを上げるためには、なるべく仕込みをしておくことや、同じ調理方法のメニューは避けるなどの方法があります。また、車両内ではスタッフが動きやすい空間設計にすることも重要なポイント。動きやすい設計にすることで、料理の提供までにかかる時間が短縮でき、結果的に提供スピードが上がり、収益も上がるでしょう。
主力商品(看板メニュー)を作る
集客力のあるキッチンカーには、目玉商品と言えるような主力商品があるもの。主力商品はその店の看板メニューとなり、お客様にも商品を通してキッチンカーを認知してもらえます。そうなれば固定客もできて利益に結びつくでしょう。もしも主力商品が季節によって売上が左右されるメニューなら、それをカバーできるメニューの開発をしたいものです。季節によって売上が変わるメニューのデメリットを解消する対策を立てることで、安定した収益につながります。
キッチンカー(移動販売車)経営を楽しみ、努力を怠らない
楽しんでいる姿をそのままお客様に見てもらえるのがキッチンカーの魅力です。経営者がキッチンカー事業を楽しんでいれば、その姿がお客様の目にとまるかもしれません。そして既存の主力商品に満足せず、常に新しいメニューを提供できるような常日頃の努力も大切。お客様を飽きさせない努力を続けることで営業もうまく行き、初期費用の回収も早くなるでしょう。
キッチンカーで収入を上げる方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
キッチンカーの値段に関するよくある質問
キッチンカーの値段はいくらですか?
車両と改造費の目安は、中古の軽ワゴン・軽トラックで約100〜300万円、中古の大型ワゴン・1tトラックで約200〜500万円、新車の軽ワゴン・軽トラックで約250〜350万円、新車の大型ワゴン・1tトラックで約400〜600万円です。幅が広いのは、中古は走行距離と整備履歴、新車は導入する調理設備と外装のデザインで改造費が変わるためです。
中古のキッチンカーは新車よりどれくらい安いですか?
本記事の相場では、軽ワゴン・軽トラックが新車 約250〜350万円に対し中古 約100〜300万円、大型ワゴン・1tトラックが新車 約400〜600万円に対し中古 約200〜500万円です。状態の良い中古は新車と値段が変わらない場合もあります。相場より大きく安い車両は走行距離、整備履歴、調理設備の状態を必ず確認してください。修理が必要になると総額が新車価格を超えることもあります。
レンタルと購入はどちらが安いですか?
短期間ならレンタル、長く続けるなら購入です。レンタルの相場は平日1日3〜5万円、土日祝1日7〜10万円です。初期費用は抑えられますが支払いが続き、車両は自分の資産になりません。契約には車両の搬入出費や機材のオプション費が上乗せされることがあるため、見積りの内訳を確認してください。
車両代のほかに何にいくらかかりますか?
自動車保険が年間10万〜15万円、PL保険が年間数千〜1万円程度、食品衛生責任者の受講料と営業許可の申請手数料が各1万円前後で、後の2つは自治体で異なります。加えて1日あたりの出店料がかかり、ビジネス街3,000〜5,000円、商業施設5,000〜10,000円、住宅街や空き地5,000円程度まで、イベント会場3,000円〜数十万円が目安です。無償で借りられる前提では計画できません。
出店料は固定額とは限らず、売上の数パーセントから数十パーセントを支払う歩合制の場合があります。
まとめ
ここまででお伝えしたように、キッチンカーは新車、中古車、レンタルのいずれかの方法で準備できます。そして、うまくキッチンカー営業を軌道に乗せるには、キッチンカー購入などにあてた初期費用をいかに回収して利益につなげるのかが重要です。キッチンカーの値段にだけとらわれず、長期的な計画を立ててから、どの方法で入手するのかを検討しましょう。
今回の記事では、キッチンカーの入手方法として、新車購入、中古車購入、レンタルの3つを紹介し、それぞれの費用相場やメリット・デメリットについて解説しました。また、初期費用を早く回収するためのポイントもご紹介しました。
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執筆者:Mellow編集部
キッチンカーマガジンは、キッチンカー(フードトラック)に特化した情報を発信する専門メディアです。導入事例や経営ノウハウ、営業に関する手続きまで幅広く網羅しており、これから始める方や運営中の方に役立つ実践的な情報が満載です。また、数々のスポーツから国際イベントまで豊富なサポート実績から、イベントの企画/キッチンカーの誘致に関する情報もお届けします。
監修者
石澤 正芳
株式会社Mellow 代表取締役社長兼CEO
2000年代初頭、キッチンカー事業者の「個の強さ」に感銘を受け、自身でキッチンカーを開業。
その後、空きスペースとキッチンカーのマッチング事業を立ち上げ、当時都内最大規模まで成長させる。その経験から移動販売ビジネスのDXに着目し、2016年株式会社Mellowを共同創業。
2018年より代表取締役。社会にとってより良い持続可能な賑わい創出、ローカルコミュニティの再構築など、様々なステークホルダー視点を取り入れながらキッチンカーのプラットフォームを創造している。
向 剛志
株式会社Mellow 執行役員
大手グルメ情報サイト「ぐるなび」で、営業や投資チームに所属。東名阪 1,000店舗以上の飲食店販促や経営支援に従事したのち、 モビリティプラットフォーム「SHOP STOP」を運営する株式会社Mellowへ入社。キッチンカー開業支援事業を立ち上げ。これまで300店舗以上のキッチンカー開業相談を請け負っている。