ケバブのキッチンカーを開業するには何が必要なのでしょうか。初期費用はどれくらいかかるのか、肉の準備は自分でできるのか、どんな設備や資格が必要なのか、そんな疑問を解決するために、ケバブのキッチンカーに関する情報をまとめています。
この記事では、キッチンカーとしてケバブを提供する際のメリットとデメリット、開業に必要な初期費用やその内訳、必要な資格や許可、さらには成功のためのコツまで、詳しくお伝えします。
また、経験者のおすすめキッチンカーも紹介しますので、ケバブのキッチンカー開業を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーでケバブを売るメリット3選
- 1. 見た目のインパクトで集客力アップ
- 2. 提供スピードの速さで顧客満足度を向上
- 3. 季節を問わず売れやすい汎用性の高さ
- キッチンカーでケバブを売るデメリット2選
- 1. 原価の高さとその影響
- 2. 年齢が高い層には売れにくい
- ケバブのキッチンカーを成功させるコツは?
- 1. サイドメニューとドリンクで魅力をアップ
- 2. 人が集まる場所での出店
- 3. キッチンカー営業の基本を徹底
- ケバブのキッチンカー開業にはいくらかかる?
- 1. キッチンカー車両の費用:約200~400万円
- 2. 調理器具の費用:約24万円
- 3. 販促グッズの費用:約10万円
- 開業で使える補助金については以下の記事を参考にしてください
- ケバブキッチンカー開業に必要な資格と手順
- 1. 必要な資格とその取得
- 2. 開業までの流れ
- 3. 事業計画と資金計画の重要性
- キッチンカーでケバブを売るうえでの注意点
- 衛生管理
- 設備の安全性
- 法規制の遵守
- プロフェッショナルへの相談
- 【成功事例】おすすめなケバブのキッチンカー6選
- 1. トルコ料理アラプスン
- 2. UNITED Kebab&Grill
- 3. メルハバカフェ
- 4. ケバブびより
- 5. KEBAB EREN
- 6. camp’s KEBAB
- キッチンカーの開業に迷ったらプロに相談を
- まとめ
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
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キッチンカーでケバブを売るメリット3選
キッチンカーでケバブを販売する際には、いくつかのメリットがあります。以下で3つのメリットを紹介します。
1. 見た目のインパクトで集客力アップ
ケバブの調理方法はその見た目のインパクトで人々の注目を集めます。大きな肉の塊を回転させながら焼く姿は、屋外のイベントや祭りなどで特に効果的です。この調理スタイルは、他の食べ物とは一線を画し、人々の好奇心を刺激します。また、ケバブ特有の香りは遠くまで届き、通行人の食欲をそそります。このような視覚的な魅力と香りが、キッチンカーへの人々を引き寄せる強力なツールとなります。一際目立つ存在であるケバブは、他の料理よりも強い集客効果を発揮し、大きな売上げのチャンスを提供します。
2. 提供スピードの速さで顧客満足度を向上
ケバブのもう一つの大きなメリットは提供スピードの速さです。準備には肉をスライスし、調味料に漬けるだけで、実際の販売時は肉を切ってピタパンに挟むシンプルな工程があります。これにより、顧客が注文から受け取りまでの時間が非常に短縮されます。イベントやランチタイムのように客が多い時でも、待ち時間を減らし迅速なサービスを提供できます。この速さは顧客の満足度を高め、キッチンカーの回転率を上げ、結果として売上を増やす重要な要素です。
3. 季節を問わず売れやすい汎用性の高さ
ケバブは季節に左右されず、幅広い顧客層に支持される食品です。ヘルシーで手軽に楽しめる点が年間通しての人気の秘密です。食事としても、軽食としても楽しめるため、様々な時間帯やシチュエーションでの需要が期待できます。これはキッチンカーの営業にとって大きな強みとなり、一年中安定した収益を見込むことができます。
また、メニューの柔軟性が高いため、さまざまなイベントや場所での出張販売が可能となり、ビジネスの幅が広がります。
これらのメリットを踏まえると、キッチンカーでのケバブ販売は、視覚的な魅力、迅速なサービス、そして多様な需要を満たすことができる柔軟なメニュー構成により、成功する可能性が高いメニューです。適切な場所と時間での営業を行い、これらの特徴を最大限に活かすことで、キッチンカー経営者は多くの顧客を惹きつけ、安定した収益を生み出すことができます。特に、イベントや繁華街など人が集まる場所での営業は、ケバブの魅力を十分に発揮し、ビジネスの成功につながる重要な要素となるでしょう。
キッチンカーでケバブを売るデメリット2選
キッチンカーでケバブを販売する際には、メリットだけでなくいくつかのデメリットも考慮する必要があります。特に、原価の高さや特定の年齢層に売れにくいという点が挙げられます。
1. 原価の高さとその影響
ケバブは牛肉やラム肉を使用することが多く、これらの食材は比較的原価が高いです。特に、ケバブの特徴である大きな肉の塊を使用するため、原価はさらに上がります。この高い原価は、販売価格にも影響を与え、適切な価格設定が欠かせません。価格を高く設定しすぎると、顧客に敬遠される可能性もあります。また、原価を下げるためにチキンケバブなどの安価な材料を使用する選択肢もありますが、これはケバブの本来の魅力を損なう恐れもあります。このように、原価と価格設定のバランスを取ることは、キッチンカーでのケバブ販売における重要な課題です。
2. 年齢が高い層には売れにくい
ケバブは特に若い世代に人気がありますが、年齢が高い層にはなじみが少なく、売れにくい傾向があります。ケバブの特徴である多様なスパイスや独特の味わいが、高齢者には新しすぎるか、好みに合わないことも考えられます。そのため、高齢者が多く集まる場所での出店は、売上が伸び悩む可能性が高いです。これを克服するためには、若者が多く集まる場所やイベントを選んで出店するなど、ターゲットとする客層を意識した出店計画が必要です。しかし、これにより販売機会が限定されるため、ビジネスとしての柔軟性が制限されることもデメリットと言えます。
以上の点から、キッチンカーでケバブを販売する際には、原価の高さや特定年齢層への訴求力の低さといったデメリットを理解し、それに対応する戦略を練ることが重要です。このような課題に効果的に対処することが、キッチンカーでのケバブ販売の成功につながります。
ケバブのキッチンカーを成功させるコツは?
キッチンカーでケバブを販売する際、成功を収めるためにはいくつかの重要なポイントがあります。サイドメニューやドリンクの充実、出店場所の選定、そしてキッチンカー営業の基本を徹底することがその鍵です。
1. サイドメニューとドリンクで魅力をアップ
ケバブ単体の販売に加え、サイドメニューやドリンクを充実させることは、顧客に更なる魅力を提供し、売上の増加に繋がります。例えば、フライドポテトやサラダ、トルコアイスなどのサイドメニューは、ケバブとの相性が良く、お客さんに選択肢を提供します。さらに、ソフトドリンクやコーヒー、ビールなど様々な種類のドリンクを用意することで、飲食の組み合わせを楽しむ顧客のニーズに応えることができます。これにより、単価の向上とともに、顧客満足度も高まります。
2. 人が集まる場所での出店
キッチンカーでの成功は、出店場所の選定に大きく左右されます。人が集まりやすい場所、例えば学生街、音楽フェス、市場、観光地などに出店することで、より多くの顧客にアプローチすることが可能です。特にケバブは若者層に人気が高いため、この層が多く集まる場所を狙うと良いでしょう。また、イベントごとに場所を変える柔軟性を持つことも、キッチンカーならではの強みです。
3. キッチンカー営業の基本を徹底
成功するキッチンカー経営には、営業の基本を徹底することが必要です。これには、衛生管理、迅速なサービス、親しみやすい接客、魅力的な外装デザインなどが含まれます。衛生管理を徹底し、顧客に安心して食事を楽しんでもらうことはもちろん、迅速な調理と丁寧な接客でリピーターを増やすことが重要です。また、キッチンカーの外装やデザインは、集客のための「顔」となるため、目を引くクリエイティブなものにすると良いでしょう。SNSなどを利用した積極的な情報発信も、新規顧客を獲得し、既存顧客との関係を強化するためには欠かせません。
これらの戦略を組み合わせることで、ケバブのキッチンカーは、競争の激しい移動販売市場での成功を目指すことができます。サイドメニューやドリンクでの単価アップ、出店場所の適切な選定、そしてキッチンカー運営の基本への徹底的なこだわりが、このビジネスを成功へと導くカギとなるでしょう。
ケバブのキッチンカー開業にはいくらかかる?
キッチンカーでケバブを販売するビジネスを始める際、どのくらいの初期費用が必要かは、多くの起業家にとって重要な問題です。初期費用は主に「キッチンカー車両」「厨房・調理器具」「販促グッズ」の3つの部分に分けられます。これらを合計すると、234〜434万円程度の初期費用が必要となります。それぞれの詳細を見ていきましょう。
1. キッチンカー車両の費用:約200~400万円
ケバブのキッチンカーには、特別な調理器具がそれほど必要ではないため、様々なサイズのキッチンカーで十分に営業が可能です。接客用の窓が大きく、ケバブグリルを外から見られる配置が可能な車両を選ぶことが大切で、中古車なら200万円台から、新車では300万円台程度の予算を見ておくことが妥当です。
2. 調理器具の費用:約24万円
ケバブを調理するために必要な器具には、ケバブグリル、ケバブショベル、ケバブナイフが含まれます。これらの器具一式の購入には、約24万円程度が必要です。肉を回しながら焼くための業務用グリル(約20万円)、肉を受け止めるためのショベル(約2万円)、そして肉をそぎ落とすためのナイフ(約2万円)が基本的な必要アイテムです。
3. 販促グッズの費用:約10万円
以上の情報をまとめると、ケバブのキッチンカー開業には総額で234〜434万円程度の初期投資が必要となります。この初期投資には、キッチンカーの購入費用、必要な調理器具、そして販促グッズが含まれます。ただし、中古キッチンカーの購入を検討する場合は、目利きに自信がない限りは避けるべきです。中古車両は購入価格が安い反面、後の修理費用が想定以上にかかるリスクがあります。キッチンカーでのケバブ販売は、これらの初期投資を考慮した上で、事業計画を立てることが重要です。
開業で使える補助金については以下の記事を参考にしてください
ケバブキッチンカー開業に必要な資格と手順
ケバブのキッチンカーを開業するには、計画的な準備と段階的な手続きが必要です。以下では、必要な資格の取得、開業までの流れ、さらに事業を成功させるためのポイントについて説明します。
1. 必要な資格とその取得
キッチンカーで食品を販売するには、食品衛生責任者の資格が必要です。この資格は、各都道府県が開催する研修を受講し、試験に合格することで取得できます。食品衛生法に基づく知識を有していることが求められるため、しっかりと研修に参加し、試験に合格することが重要です。
2. 開業までの流れ
開業までの流れは大きく3つのステップに分かれます。
- 保健所での情報収集と確認 まず、出店予定地を管轄する保健所に訪れ、キッチンカーでの営業に必要な条件を確認します。保健所によって細かい条件が異なる場合があるため、事前の情報収集は欠かせません。
- キッチンカーの仕様確定と発注 次に、保健所の情報を元に、キッチンカーの仕様を決定し、製作会社に見積もりを依頼します。複数の製作会社に見積もりを依頼し、価格とサービスを比較検討することが大切です。
- 営業許可取得と開業 キッチンカーが納車されたら、保健所に持ち込み検査を受けます。検査に合格し、営業許可を取得したら、いよいよケバブキッチンカーの営業を開始できます
保健所の検査について キッチンカーでケバブを販売するためには、まず保健所の営業許可を取得する必要があります。2021年に改正された食品衛生法により、キッチンカーの営業許可取得には全国統一の基準が設けられました。これにより、どの地域でも同じ基準で営業許可を取得できるようになりました。
しかし、細かい条件や手続きには地域ごとに違いがあるため、出店予定のエリアの保健所で具体的な条件を確認することが重要です。
キッチンカーが納車されたら、保健所に持ち込み検査を受ける準備をします。納車までの間に、保健所に提出する書類を準備し、事前に書類の確認を受けておくとスムーズに進みます。納車日が確定したら、すぐに保健所に連絡し、検査日を予約することをおすすめします。
営業許可を取得すれば、いよいよケバブキッチンカーの開業が可能です。
3. 事業計画と資金計画の重要性
成功するキッチンカービジネスには、しっかりとした事業計画と資金計画が不可欠です。
事業計画では、目標客層、メニュー構成、価格設定、出店場所などを明確にし、資金計画では、初期投資費用、運転資金、予想収益などを慎重に計算します。特に、キッチンカーの仕様決定や保健所の要件を満たすための設備投資は、予算計画に大きな影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。
ケバブのキッチンカーを開業するためには、上記の手順を丁寧に進めることが求められます。特に、保健所での情報収集やキッチンカーの仕様決定には、時間と労力がかかることを理解し、十分な準備を行うことが成功の鍵となります。また、事業計画と資金計画をしっかりと立て、現実的かつ実行可能な計画を策定することが、スムーズな開業に繋がります。
キッチンカーでケバブを売るうえでの注意点
キッチンカーでケバブを販売する際にはいくつかの重要な注意点があります。これらを適切に管理し、リスクを減らすためには、経験豊富なプロフェッショナルに相談することが重要です。
衛生管理
最も重要なのは衛生管理です。食品を扱うため、厳格な衛生基準を遵守し、常に清潔な環境を維持する必要があります。特に、ケバブの調理に使われる肉製品は、適切に保存し、処理しなければ食中毒のリスクが高まります。
設備の安全性
キッチンカー内の設備、特にケバブグリルなどの調理器具は安全に使用できる状態に保つ必要があります。不適切な設備の使用は火災や怪我などのリスクを招く可能性があるため、定期的なメンテナンスと安全チェックが不可欠です。
法規制の遵守
食品販売に関わる法規制を遵守することも重要です。これには、営業許可の取得や食品衛生法に則った運営が含まれます。地域によって異なる法規制があるため、開業前には管轄の保健所などで情報を収集し、適切に対応することが求められます。
プロフェッショナルへの相談
これらの注意点を適切に管理し、リスクを減らすためには、食品衛生やキッチンカー運営に関する専門知識を持つプロフェッショナルに相談することが効果的です。特に、食品衛生の専門家やキッチンカー業界の経験豊富なプロフェッショナルは、適切なアドバイスや問題解決の助けを提供できます。
【成功事例】おすすめなケバブのキッチンカー6選
1. トルコ料理アラプスン
「トルコ料理アラプスン」は、トルコ出身のオーナーが運営するキッチンカーです。大阪府大東市に実店舗を持ち、キッチンカーは主に大阪府と兵庫県内の大学キャンパスや公園などで出店しています。提供するメニューには、ケバブのほか、トルコアイスや各種ドリンクも揃っており、トルコの味を手軽に楽しむことができます。
2. UNITED Kebab&Grill
「UNITED Kebab&Grill」は、秋田県を拠点に活動しているキッチンカーです。AAB秋田朝日放送の番組で取り上げられるなど、県内の様々なイベントや商業施設、道の駅などで積極的に出店しています。メニューはケバブサンドやケバブラップを含む5種類を用意しており、オリジナルソースやシーザーサラダなど4種類のソースで楽しむことができます。また、チェダーチーズなどのトッピングも自由に選べるのが特徴です。
3. メルハバカフェ
「メルハバカフェ」は、愛知県と三重県を中心に展開するキッチンカーです。車両の側面には目を引く肉の塊があり、これを使ったケバブメニューを多彩に提供しています。ケバブサンドやケバブロール、ケバブ丼、カップケバブなどのメインメニューに加え、ロングポテトやトルコアイスといったサイドメニューも取り揃えています。
4. ケバブびより
「ケバブびより」は、栃木県と群馬県を中心にランチや週末のイベントに積極的に出店しているキッチンカーです。提供するメニューは、定番のケバブサンドのほか、ケバブ丼、ケバブラップ、おつまみケバブなど多彩です。また、ソースも甘口から激辛、ヨーグルト、和風など9種類から選べるため、自分好みの味を楽しむことができます。
5. KEBAB EREN
「KEBAB EREN(ケバブ エレン)」は、トルコ出身のオーナーが運営するキッチンカーで、栃木県足利市を拠点に主に金曜日から日曜日に出店しています。商業施設に加え、週末にはJリーグのザスパクサツ群馬のホームゲームなどのイベントでも販売を行っています。メニューにはケバブサンドやビベリエケバブのほか、ロングポテトなどのサイドメニューも揃っています。
6. camp’s KEBAB
「camp’s KEBAB(キャンプズ ケバブ)」は、北海道旭川市を拠点に営業するキッチンカーです。特徴は、ケバブグリルとグリドルを使用して2度焼きすることで、ジューシーで柔らかなケバブを提供する点です。また、キッチンカーの側面からは、回転する肉が見えるデザインになっています。メニューにはケバブサンドやケバブロールに加え、ドリンク類も取り揃えています。
キッチンカーの開業に迷ったらプロに相談を
開業準備や営業場所の確保などを1人で行うのは簡単なことではありません。しかし自分のアイディアと腕次第で収入アップが期待できるケバブの移動販売は、苦労が多いからこそ挑戦しがいがあります。移動販売の強みを理解し、開業準備をスムーズに進めましょう。
開業についてプロのアドバイスが欲しいという人は、キッチンカー出店場所の紹介や、事業計画、コンセプトといった開業準備から出店までのトータルアドバイスを受けられるMellowのキッチンカーセミナーに参加し、相談してみるのもおすすめです。
まとめ
今回の記事では、ケバブキッチンカーの開業の流れをご紹介しました。
ケバブのキッチンカーを始めるには、初期費用として234〜434万円程度が必要です。必要な資格を取得し、キッチンカーの用意をし、保健所の営業の許可をもらうことで、開業が可能です。
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