コロナによって、注目されているキッチンカー(移動販売)での開業を検討している人が増えています。クレープのようなカフェ系のキッチンカーも人気ですが、クレープ屋を開業する場合、業務用クレープ焼き器が必須。
この記事ではクレープ焼き器の種類とそれぞれのメリットとデメリットを解説します。
目次
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- 業務用クレープ焼き器の選び方
- 鉄板の厚さ
- 鉄板の大きさ
- 電気式とガス式
- 電気式クレープ焼き器のメリット・デメリット
- メリット①温度管理がしやすい
- メリット②熱気が少ない
- デメリット①本体価格が高い
- デメリット②焼いているうちに温度が下がる
- ガス式クレープ焼き器のメリット・デメリット
- メリット①本体価格が安い
- メリット②火力が強い
- デメリット①温度管理が難しい
- デメリット②作業時に熱くなる
- おすすめの業務用クレープ焼き器
- 三省堂実業/STDE-1
- KIPROSTAR/PRO-40CRP
- 千田オリジナル/SGC-400
- 猪狩製作所/EK-2型
- クレープ焼き器以外にも必要なアイテム
- スパチュラ
- トンボ
- クレープスタンド
- 使いやすい業務用クレープ焼き器を選ぼう
- キッチンカーに関する主な記事
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- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
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業務用クレープ焼き器の選び方
飲食業で使うクレープ焼き器を選ぶ際には、気を付けておきたい点がいくつかあります。まずは、代表的な3つのポイントについて紹介します。
鉄板の厚さ
家庭用ではなく、飲食業で使用するクレープ焼き器を選ぶときのポイントの1つは、鉄板の厚さです。鉄板は厚みがあると温度が下がりにくくなるため、クレープ焼き機の鉄板部分は分厚く作られています。飲食店やキッチンカーで使用するクレープ焼き器は、最低でも6ミリメートル以上の厚さがあるものを選ぶと良いとされています。
鉄板の大きさ
選び方のポイント2つ目は、鉄板の大きさです。メーカーによってサイズに差はありますが、直径36センチ前後と直径40センチ前後の2サイズがあります。基本的には提供するクレープの大きさに合わせて選ぶのが良いですが、最初は大きいサイズを選んでおくと無難です。
電気式とガス式
飲食業で使うクレープ焼き器の選び方のポイント3つ目は、燃料です。業務用のクレープ焼き器には、電気式とガス式があります。どちらにも長所と短所があるので、使い勝手を確認し業務形態に合わせて選択することが大切です。詳しくは後述しますので、確認してみてください。
電気式クレープ焼き器のメリット・デメリット
続いて、電気式の業務用クレープ焼き器にはどのようなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
メリット①温度管理がしやすい
飲食店やキッチンカーで使う、電気式のクレープ焼き器の大きなメリットは、ガス式クレープ焼き器に比べて温度管理がしやすい点です。家庭用のホットプレートのように温度設定が簡単な上、温度を一定にキープできるので、初心者の人にも扱いやすいクレープ焼き器と言えます。
メリット②熱気が少ない
2つ目のメリットは、ガス式のクレープ焼き器に比べると熱気が少ないことです。熱気が少ないので、真夏でも作業しやすくなります。また、最近人気が高まっているキッチンカーの中はコンパクトですが、火を使わず熱気が少ない電気式のクレープ焼き器なら、車内に熱気がこもりにくいので便利です。
デメリット①本体価格が高い
飲食店やキッチンカーで使う電気式のクレープ焼き器のデメリットは、ガス式に比べると本体価格が高いこと。メーカーやサイズにもよりますが、平均価格帯は15万円台のようです。
デメリット②焼いているうちに温度が下がる
電気式の業務用クレープ焼き器のデメリットには、使い続けるうちに鉄板の温度が一気に下がってしまう点が挙げられます。クレープ生地をある程度の枚数続けて焼くと鉄板の温度が下がるため、5枚ほど焼いたら温度を再確認するなど、使用法に工夫が必要です。
ガス式クレープ焼き器のメリット・デメリット
続いて、飲食業で使用するガス式クレープ機器について見ていきます。ガス式のクレープ焼き器にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット①本体価格が安い
業務用ガス式クレープ焼き器の最大のメリットは、電気式のクレープ焼き器に比べて本体価格が安いことです。メーカーやサイズにもよりますが、平均価格は10万円前後のようです。クレープ焼き器の価格が安ければ、設備投資の金額を抑えることができます。
メリット②火力が強い
もう1つのメリットは、火力の強さ。電気式に比べると火力が強いので、クレープ生地を連続で速く焼けます。また、強い火力で焼くとクレープ生地の焼き上がりがふわっとします。
デメリット①温度管理が難しい
ガス式業務用クレープ焼き器のデメリットの1つは、温度管理が難しいこと。ガス式のクレープ焼き器は温度管理を手動でするので難しく、特に初心者は練習が必須と言われています。また、風でガス火が消えてしまうこともあるので注意が必要です。
デメリット②作業時に熱くなる
作業時に火を使うことで熱気が高くなることも、デメリットの1つです。暑い季節は、作業中熱くなるので熱中症の可能性が高まるので注意しましょう。
おすすめの業務用クレープ焼き器
業務用クレープ焼き器の購入は新品だけでなく、中古品を購入する選択肢も。また、レンタルもあるので予算に合わせて選択できます。ここでは、おすすめの業務用クレープ焼き器を紹介します。
三省堂実業/STDE-1
業務用の調理機器を手掛ける「三省堂実業」の電気式業務用クレープ焼き器「STDE-1電気クレープ焼き器」は、シンプルなデザインと使いやすさがおすすめです。鉄板にはフッ素加工が施されているので、焼き入れも必要ありません。電源は200ボルトです。・サイズ:幅45センチ×奥行き48.5センチ×高さ24センチ・鉄板サイズ:直径40センチ・重量:23キログラム・消費電力:1500ワット・温度調節:50℃~300℃・付属品:木製とんぼ(1個)
KIPROSTAR/PRO-40CRP
続いて、業務用調理機器や小道具で知られる「株式会社安吉」の「KIPROSTAR(キプロスター)」というシリーズから、電気式の業務用クレープ焼き器「PRO-40CRP」をおすすめします。使い始めは、200℃に温度設定をして、1時間ほど鉄板をよく焼きます。家庭用の100ボルト電源で使用可能です。・サイズ:幅45.5センチ× 奥行 48センチ × 高さ 23センチ・鉄板のサイズ:直径40センチ×18ミリ・重量:20キログラム・消費電力:1400ワット・温度調節:60℃~280℃・付属品:トンボ・スパテラ・カス受け(各1個)
千田オリジナル/SGC-400
「千田(せんだ)オリジナル」のガス式業務用クレープ焼き器「SGC-400」も、おすすめです。バーナーが二重になっているので、火力の調整が内側と外側で別々にできます。注文時に、都市ガスで使用するのかプロパンガスで使用するのかを伝え、適したタイプを選びます。・サイズ:幅45センチ × 奥行 54センチ × 高さ 24センチ・鉄板のサイズ:直径40センチ×10ミリ・ガス消費量:7000キロカロリー・重量:20キログラム
猪狩製作所/EK-2型
最後に紹介するのは、「猪狩製作所」のガス式業務用2面クレープ焼き器「EK-2型」です。こちらも都市ガスタイプとプロパンガス(LPG)タイプの2種類あります。13Aは都市ガスタイプになるので、購入時に確認しましょう。鉄板が2面なので価格は高くなりますが、飲食店やキッチンカーでは次々にクレープが焼けるので便利です。・サイズ:幅96センチ×奥行き46センチ×高さ20センチ・鉄板サイズ:直径41センチ×厚さ8ミリ・ガス消費量:7580キロカロリー・重量:34.8キログラム
クレープ焼き器以外にも必要なアイテム
キッチンカーでのクレープ店開業には、業務用クレープ焼き器以外にも必要なアイテムがいくつかあります。ここでは、代表的な3点を取り上げます。
スパチュラ
スパチュラは、クレープ焼き器の鉄板上から焼いたクレープをひっくり返す道具です。スパテルやパレットナイフとも呼ばれています。ゴムベラのスパチュラとは異なり、刃材はステンレス製が中心です。クレープ生地やクレープ焼き器の鉄板のサイズに、スパチュラの刃の長さを合わせると使いやすくなります。
トンボ
トンボはクレープ生地を薄く伸ばす木製の道具です。クレープスプレッダーとも呼ばれています。形は、丸型や三角、四角などがあります。使いやすい形を選ぶと良いでしょう。サイズは、作りたいクレープ生地の半径が目安です。木製のものは水につけておかないとクレープ生地にくっついてしまうので、水を入れたトンボ置きも用意します。
クレープスタンド
クレープにクリームなどを盛り付けるためには、立てておけるスタンドがあると便利です。できあがったクレープをスタンドに立ててお客さんに渡すこともできます。クレープ専用のスタンドは既製品にはありませんが、アイスクリームやソフトクリーム用の「コーンスタンド」が代用できます。
使いやすい業務用クレープ焼き器を選ぼう
業務用クレープ焼き器は、電気式とガス式があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、よく確認することが大切です。業務形態に合わせて使いやすい業務用クレープ焼き器を選びましょう。迷った場合は、専門家に相談する方法もおすすめです。
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