アルコール消毒液にはさまざまな種類があり、濃度や成分が違います。飲食店での感染症対策に取り入れたいアルコール消毒液ですが、適切に使用しないと肌荒れを引き起こす可能性も。
今回は、飲食店に合ったアルコール消毒液の選び方や適切な使い方、保管方法を紹介します。また、アルコール消毒液による肌荒れ対策についても見ていきましょう。
目次
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- 飲食店に合ったアルコール消毒液の選び方
- 濃度が70%以上かチェックする
- 容器を使い分ける
- アルコール消毒液の適切な使い方
- 手が乾いた状態でつける
- ポンプ式は下までプッシュする
- 手に広げて1分待つ
- 火気の近くで使用しない
- ボトルに衝撃を与えない
- アルコール消毒液以外の消毒方法も併用する
- アルコール消毒液の肌荒れ対策
- 化粧水やハンドクリームで保湿する
- 手洗いをしっかりする
- 水仕事の際は手袋をする
- アルコール消毒液の保管方法
- 火気の近くを避ける
- 換気の良い場所で詰め替えする
- 容器に書いてある使用期限を守る
- アルコール消毒液の適切な使い方を知り、感染症対策に活かそう
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飲食店に合ったアルコール消毒液の選び方
店頭で売られているアルコール消毒液には、いろいろな種類があり、購入の際に迷ってしまうかもしれません。飲食店に合ったアルコール消毒液は、どのように選べば良いのでしょうか。
濃度が70%以上かチェックする
アルコール消毒液は、濃度が70%以上、95%以下のエタノールが、ウイルスを無毒化するのに有効といわれています。ただし、適切な濃度のものが手に入らない時は、60%台のエタノールでも効果があるとされているため、エタノールの濃度が60%以上と書いてあるアルコール消毒液を買い求めると良いでしょう。
濃度が書かれていない場合の簡単な見分け方として、アルコール消毒液のボトルに「火気厳禁」と書いてあるか確認する方法があります。このように書いてあれば、エタノールの濃度が60%以上である目安です。
容器を使い分ける
店頭に置くならお客様が使いやすいポンプ式のアルコール消毒液、調理場用として置くなら塗布しやすいスプレー式のアルコール消毒液、というように容器を使い分けると、より使いやすくなります。アルコール消毒液の成分と合わせて、容器も適切なものを選びましょう。
アルコール消毒液の適切な使い方
アルコール消毒液は使い方を間違えると、効果が薄れたり、トラブルを招いたりすることがあります。アルコール消毒液の使い方を覚えて、適切な感染対策を行いましょう。
手が乾いた状態でつける
手洗い後や水仕事の後など、手が濡れた状態でアルコール消毒液をつけると、成分が薄まり、十分な効果が期待できません。手が濡れている場合は、一度タオルで水気を拭き取るなどして、乾いた状態の手にアルコール消毒液をつけます。そうすることで、エタノールの濃度を効果的に保てるでしょう。
ポンプ式は下までプッシュする
ポンプ式のものは、きちんと下までプッシュすると、適量が出てきます。下まで完全に押さないと、量が足りない可能性もあるので注意が必要です。アルコール消毒液が垂れず、手の両面全体が濡れる量を出すようにしましょう。
手に広げて1分待つ
アルコール消毒液を手に取ったら、手のひら、手の甲全体にまんべんなく広げ、指の間、両手首にも忘れずすり込みます。広げ終わったら、こすらずに手を握って1分間待ちましょう。アルコール消毒液をつけて1分間待てば、新型コロナウイルスなどを不活化できるといわれています。1分間待つのは長く感じるかもしれませんが、効果的に感染症を予防する習慣として、身につけておきたいポイントです。
火気の近くで使用しない
濃度が60パーセントを超えるアルコール消毒液は、危険物として扱われ、その旨が容器にも表示されています。容器の注意事項をよく読むと同時に、引火する恐れがあるので、火気の近くでは使用しないように注意が必要です。また同じ理由から、密閉した室内など換気の悪い場所で、スプレー式アルコール消毒液を大量に噴霧するのは避けましょう。
ボトルに衝撃を与えない
アルコール消毒液は危険物なので、丁寧に取り扱うよう心がけたいものです。安全のため、アルコール消毒液の容器を落下させたり、上から物を落として衝撃を与えたりしないよう注意します。調理場を普段から整理整頓しておくと、不意に容器を落としてしまうことを避けられますよ。
アルコール消毒液以外の消毒方法も併用する
手指の消毒にはアルコール消毒液が有効ですが、調理場には別の消毒方法も使えます。食器や箸には熱水、ドアノブやカウンターにはアルコール消毒液もしくは次亜塩素酸ナトリウムが含まれた消毒液など、消毒するものや場所によって他の消毒方法も併用するとより効果的でしょう。皿や箸などの食器は、80度の熱水に10分間さらすことで消毒が可能です。漂白剤を薄めて消毒液として使う場合は、容器に記載された注意事項や正しい作り方をよく読み、0.05パーセントまで濃度を薄めて使用します。漂白剤を薄めた消毒液は皮膚を傷める可能性があるので、手指などに使用しないよう注意が必要です。
アルコール消毒液の肌荒れ対策
アルコール消毒液は感染症対策として有効ですが、何度も使用すると手が荒れてしまう可能性があります。手の保湿ケアをする他に手洗いをしっかり行い、消毒液を使う回数を減らすことも肌荒れ対策につながるでしょう。ここでは、アルコール消毒液で肌荒れしてしまった場合の対策を見ていきます。
化粧水やハンドクリームで保湿する
アルコール消毒液は、「肌を乾燥させやすくする」「肌のキメを整える皮脂も溶かしてしまう」など、肌にダメージを与える可能性があると指摘されています。軽く乾燥している程度であれば化粧水、乾燥がひどければハンドクリームで保湿すると良いでしょう。特に尿素が配合されたものは、固くなった角質層をやわらかくする効果が期待できます。
ただし、化粧水やハンドクリームを塗ると、痛みや不快感が出る場合はすぐに使用を中止してください。重度な手荒れにはワセリンが有効とされていますが、湿疹ができるなどあまりにひどいようならば、皮膚科を受診しましょう。
手洗いをしっかりする
せっけんやハンドソープでしっかりと手洗いすれば、手指についたウイルスは洗い流せるので、その後にアルコール消毒液を使う必要はないとされています。手洗いを毎回丁寧に行えば、アルコール消毒液を使う回数が減り、肌荒れ対策につながるでしょう。手洗いの際は、せっけんやハンドソープを手につけ、10秒ほどもみ洗いし、その後15秒かけて流水ですすぎます。この手順で手洗いをすると、もしウイルスが手についていたとしても、その数は1万分の1まで減らせると言われています。
水仕事の際は手袋をする
肌荒れした手で洗い物などの水仕事をすると、さらに悪化する恐れがあります。手が乾燥していると感じられる時や、皮がむけるなどの症状が既に出ている場合は、綿の手袋をし、その上にゴム手袋をかぶせて水仕事を行いましょう。また、こまめにハンドクリームを塗り直すのも手荒れを防ぐ方法の1つです。
アルコール消毒液の保管方法
アルコール消毒液は危険物に指定されているので、保管や詰め替えの際にも注意が必要です。特に火気を避けることは、飲食店を営む上で重要となるでしょう。正しくアルコール消毒液を保管して、安心安全に使用したいものです。
火気の近くを避ける
アルコール消毒液は、火気の近くに保管すると引火の恐れがあり危険です。使いやすいからと、コンロ周りに置いたままにするのは避け、保管場所を決めて収納します。また、アルコール消毒液を直射日光に当てると熱せられて、可燃性蒸気が出るため危険です。高温にならず直接日光が当たらない場所で保管しましょう。
換気の良い場所で詰め替えする
詰め替えを行う時も、アルコール消毒液から可燃性蒸気が発生する可能性を考慮したいものです。換気の良い場所や屋外で詰め替えを行えば、空気より重たい可燃性蒸気を逃がすことができるでしょう。
また、詰め替えの際に、アルコール消毒液が漏れたり、溢れたりしないよう気を付けます。別売りのボトルを購入し、そこにアルコール消毒液を詰めて使用する場合は、詰め替え先のボトルにも「火気厳禁」「アルコール消毒液」などと記し、使用者に注意を促すとより安全です。
容器に書いてある使用期限を守る
アルコール消毒液の効果が薄れないよう、容器に書いてある使用期限をしっかりチェックし、期限内に使うようにします。新しく購入する際も、使用期限を確認してから購入したいですね。別のボトルに詰め替えて使う場合は、成分の変質を避けるため、早めに使い切るよう心がけましょう。
アルコール消毒液の適切な使い方を知り、感染症対策に活かそう
アルコール消毒液は使用方法を間違えると効果が薄れてしまうことがあるので、正しい手順で使用しましょう。店舗にアルコール消毒液を設置することで、手指を簡単に消毒できる他、感染症対策がしっかりしているお店としてお客様にも安心して利用してもらえます。アルコール消毒液の適切な使い方を知って、感染症対策に活かしてください。
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