イベントにキッチンカーを呼びたいものの、その地域で対応できる事業者をどう探せばよいか分からない。この記事は、そうした段階の主催者に向けた内容です。手配の流れと主催者が負担する費用の考え方を整理したうえで、東京・千葉・埼玉・大阪・兵庫・愛知の6都府県について、出店エリアと会場側で用意する条件をまとめます。
イベントにキッチンカーを呼ぶまでの流れ
相談から開催当日までは、5つの段階を踏みます。開催日、会場、想定来場者数といった希望条件を確認し、見積もりを提示し、条件に合う出店者を募集して決定し、契約を交わし、当日の運営体制を準備するという順序です。出店者の募集と決定に日数がかかるため、開催の1.5ヶ月前までにご相談いただくのが目安です。1台からの手配に対応しています。費用の内訳と販売形式ごとのシミュレーションは、キッチンカーを呼ぶ費用相場で詳しく解説しています。
主催者の費用負担は販売形式で変わる
主催者が負担する金額は、当日の販売形式によって決まります。商品買取形式は、主催者が商品を買い取って来場者へ無料で配布する形で、支払うのは商品代と交通費です。売上保証形式は、主催者が最低売上を保証する形で、支払うのは保証額と実際の売上との差額です。通常出店形式は、キッチンカーが来場者へ直接販売する形で、出店する事業者から見て売上が見込める集客力がある場合に限り、主催者の出店料負担は発生しません。
ただし、通常出店形式であっても主催者の負担がまったく無くなるわけではありません。電源、給排水、ごみ処理など会場側で用意する費用は主催者の負担です。キャンセル料も主催者の負担です。出店者が決まる前は無料で、決まったあとは開催30日前を目安に発生します。金額は30日前で11,000円、15〜29日前で22,000円、8〜14日前で33,000円、7日前から当日は55,000円ですが、いずれも目安であり、イベントの規模や内容によって変わります。どの形式を選ぶかは、来場者に無料で配りたいのか、各自の負担で買ってもらう形にするのかという設計から決まります。
東京都で呼ぶ
東京都では、丸の内・大手町、日本橋、霞が関、渋谷・恵比寿、品川・大崎、豊洲・有明、世田谷などで常設の出店場所を運営しています。施設名の公開可否は施設ごとに異なるため、具体的な会場についてのご相談は個別に承ります。
都内のイベントでは、オフィスビルの敷地内広場、商業施設の屋外スペース、大学や病院の構内、区や都の施設前といった会場での実施を想定しています。都心部は駐車スペースの確保と搬入経路の幅が実施可否を分けます。ビルの敷地内で実施する場合は、施設側の搬入ルールと警備の手配が必要になることがあり、その調整に日数がかかります。会場と開催日が決まった段階でご相談いただくと、実施できるかどうかと必要な調整をお伝えできます。
千葉県で呼ぶ
千葉県では、浦安・市川エリア、佐倉エリア、千葉市内で常設の出店場所を運営しています。施設名の公開可否は施設ごとに異なるため、具体的な会場についてのご相談は個別に承ります。
県内のイベントでは、オフィスビル前の広場、商業施設の駐車場、公園、自治体の庁舎前といった会場での実施を想定しています。手配できる台数と車種は、駐車スペースの寸法、搬入経路の幅、電源の有無によって変わります。会場が決まった段階で条件をお知らせいただくと、実施できるかどうかを具体的にお答えできます。
埼玉県で呼ぶ
埼玉県では、大宮とふじみ野で常設の出店場所を運営しています。こちらも施設名の公開可否は施設ごとに異なるため、会場のご相談は個別に承ります。
さいたま市周辺では、駅前の広場や商業施設の敷地を会場とするイベントのご相談をいただきます。こうした会場では、車両の待機場所と搬入時間の調整が実施可否を分けます。周辺道路の交通規制や施設側の搬入ルールがある場合は、その調整に日数がかかるため、日程に余裕を持ってご相談ください。
大阪府で呼ぶ
大阪府では、大阪市内を中心に常設の出店場所を運営しています。あわせて大阪に拠点を置いており、府内の会場については拠点の担当者が対応します。
府内のイベントでは、オフィス街の広場、商業施設、公園などでの実施を想定しています。都市部の会場は駐車スペースの確保が実施可否の分かれ目になります。キッチンカーは車両1台あたり、調理と販売を行うための奥行きと、扉やタープを開いた状態での幅が必要です。会場図面か区画の寸法をお送りいただくと、何台まで入るかを判断できます。
兵庫県で呼ぶ
兵庫県では、神戸市内で常設の出店場所を運営しています。施設名の公開可否は施設ごとに異なるため、会場のご相談は個別に承ります。
神戸市内は平日昼の常設出店が定着しているエリアで、周辺で営業している事業者に声をかけやすい状況です。ただし、休日のイベントに出せる台数は、同じ日程に入っている他の出店予定によって変わります。日程が複数の候補で動かせる場合は、候補日をまとめてお知らせいただくと調整の幅が広がります。
愛知県で呼ぶ
愛知県では、名古屋市内を中心に常設の出店場所を運営しています。名古屋にも拠点を置いており、県内の会場については拠点の担当者が対応します。
名古屋市内は平日昼の常設出店が定着しているエリアです。ただし、イベントに手配できる台数は常設の出店場所の数とは別で、開催日の曜日、時間帯、会場の条件によって変わります。市外の会場についても、移動距離と交通費の条件を確認したうえでご相談を承ります。
会場側が事前に用意するもの
会場側にご用意いただくのは、キッチンカーを停める出店スペース、電源、給排水、ゴミ処理の4点です。電気代や水道代などの実費の負担と、会場使用料の有無は、開催形式と会場の条件に応じて個別に取り決めます。無償でのご提供を前提とするものではありません。
具体的に確認していただく項目は次のとおりです。
- 出店スペースの寸法。車両の全長と全幅に加え、扉やタープを開いた状態で必要な範囲を含みます
- 搬入経路の幅と高さ。地下駐車場や立体駐車場は高さ制限で入れない場合があります
- 電源の容量と位置。会場から供給できない場合は、発電機の持ち込み可否を確認します
- 給排水の設備。給水の有無と、排水を持ち帰る場合の動線を確認します
- ゴミの回収方法。来場者が出すゴミの処理主体を、事前に決めておきます
これらの条件が揃わない会場でも、発電機の持ち込みや給水タンクの利用で対応できる場合があります。会場側で用意できない項目があるときは、その旨をお知らせください。
都道府県ごとに異なる保健所の扱い
移動販売車で調理や販売を行うには、営業する場所を管轄する自治体の営業許可が必要です。この許可は都道府県や政令市などの単位で運用され、申請先や求められる設備の基準が地域によって分かれます。同じ車両であっても、別の県のイベントに出るために追加の許可が必要になる場面があります。
許可の取得は出店する事業者側で行いますが、会場の所在地によっては、主催者側で会場の使用条件や消防への届出を確認していただく場合があります。必要な手続きは会場ごとに整理してお伝えします。
よくある質問
1台から手配できますか
1台から手配できます。必要な台数は参加人数だけでは決まらず、提供する時間帯の長さ、品目の調理時間、来場者が受け取りに来るタイミングの分散度合いによって変わります。参加人数と提供時間帯をお知らせいただければ、台数の見当をお伝えします。会場の駐車スペースによって上限が決まる場合もあります。
いつまでに相談すればよいですか
開催の1.5ヶ月前までのご相談が目安です。希望条件の確認、見積もり、出店者の募集と決定、契約、当日の運営体制の準備という段取りがあり、なかでも出店者の募集と決定に日数がかかります。これより直前のご相談も受け付けますが、出店できる事業者の選択肢は狭まります。
主催者の負担が0円になることはありますか
通常出店形式を選び、出店する事業者から見て売上が見込める集客力がある場合に限り、主催者の出店料負担は発生しません。集客の見込みは会場と日程によって変わるため、条件をうかがったうえで判断します。
キャンセル料はいつから発生しますか
出店者が決まる前は無料です。出店者が決まったあとは、開催30日前を目安に発生します。金額は30日前で11,000円、15〜29日前で22,000円、8〜14日前で33,000円、7日前から当日は55,000円ですが、いずれも目安であり、イベントの規模や内容によって変わります。雨天による中止の場合もキャンセル料の対象です。中止を判断する期限と条件は、事前に契約で取り決めます。
この記事に挙げていない都道府県でも相談できますか
ご相談を承ります。拠点は東京、大阪、福岡、名古屋の4か所で、そこから各地域の事業者と調整します。ただし、手配できるかどうかと台数は、会場の所在地、開催日、会場の条件によって変わります。実施できるかどうかをお答えするため、会場の場所と開催日をあわせてお知らせください。
イベントの飲食手配についてご相談ください
Mellowは、全国のキッチンカーの出店を支援してきた会社です。イベントの規模や会場の条件に応じて、手配できる台数と費用の形式をご提案します。開催日と会場が決まった段階、あるいは検討の途中の段階でも、ご相談を承ります。
出店場所を探している方は出店場所の一覧をご覧ください。自社の敷地やビルで定期的にキッチンカーを受け入れたい方はスペースオーナー向けのご案内をご覧ください。
イベントにキッチンカーを呼ぶ方向けの記事
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➡️ 社内イベントの飲食手配|キッチンカーとケータリング比較
会場の条件と提供時間から、3つの手段のどれが成立するかを整理しています。
学生主体の運営に合わせた手配の進め方を解説しています。
集客効果と費用の考え方を解説しています。
執筆者:Mellow編集部
キッチンカーマガジンは、キッチンカー(フードトラック)に特化した情報を発信する専門メディアです。導入事例や経営ノウハウ、営業に関する手続きまで幅広く網羅しており、これから始める方や運営中の方に役立つ実践的な情報が満載です。また、数々のスポーツから国際イベントまで豊富なサポート実績から、イベントの企画/キッチンカーの誘致に関する情報もお届けします。
監修者
石澤 正芳
株式会社Mellow 代表取締役社長兼CEO
2000年代初頭、キッチンカー事業者の「個の強さ」に感銘を受け、自身でキッチンカーを開業。
その後、空きスペースとキッチンカーのマッチング事業を立ち上げ、当時都内最大規模まで成長させる。その経験から移動販売ビジネスのDXに着目し、2016年株式会社Mellowを共同創業。
2018年より代表取締役。社会にとってより良い持続可能な賑わい創出、ローカルコミュニティの再構築など、様々なステークホルダー視点を取り入れながらキッチンカーのプラットフォームを創造している。
向 剛志
株式会社Mellow 執行役員
大手グルメ情報サイト「ぐるなび」で、営業や投資チームに所属。東名阪 1,000店舗以上の飲食店販促や経営支援に従事したのち、 モビリティプラットフォーム「SHOP STOP」を運営する株式会社Mellowへ入社。キッチンカー開業支援事業を立ち上げ。これまで300店舗以上のキッチンカー開業相談を請け負っている。