渋谷・世田谷エリアを中心に、東京都内や神奈川県内で営業を行うキッチンカー「Kimmy’s Deli(キミーズデリ)」。オーナーを務める池田さんは、ハンバーガーショップからフードトラック事業にキャリアチェンジし、「より美味しいものを」と日々メニューの改良に取り組んでいます。
そんな「Kimmy’s Deli」では、牛肉100%を使用したハンバーガーやアメリカのローカルフード「チキンオーバーライス」など、アメリカンをテーマにしたメニューを提供。
今回は、キッチンカー事業をはじめたきっかけやお店のこだわりについて「Kimmy’s Deli」のオーナー池田さんにお話を伺いました。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- 場所に縛られない自由な営業スタイルに惹かれた
- こだわりの料理と接客でお客様をおもてなし
- ヴィンテージ感あふれるアメリカンテイスト
- メニューは少しずつ改良を加えておいしさを追求
- 「Kimmy’s Deli」のファンを一人でも多く増やしていきたい
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
場所に縛られない自由な営業スタイルに惹かれた
Q.まず、キッチンカー事業をはじめた経緯から教えてください。
「キッチンカーなら自分が理想とするお店を持てるかもしれない」と思ったことがきっけけです。キッチンカー事業をはじめる前は、6年間ほどハンバーガーショップで働いていました。いつか自分のお店を持ちたいと思っていたのですが、貸店舗を探しても自分の希望に合う物件が見つからなかったんです。
そんなときに知ったのが、キッチンカーでした。調べてみると、キッチンカーなら実店舗よりも開業資金や固定費を安くおさえられるとのこと。実店舗に比べて開業のハードルが低いのは魅力的でした。
内装を自分でアレンジできる点も嬉しいポイントです。何より、場所に縛られることなく移動しながらテイクアウト販売を行えるのも面白そうでワクワクしました。そして、「Kimmy’s Deli」をオープン。現在は、渋谷や南青山、初台、国分寺、花小金井などで営業しています。毎月の出店スケジュールは、当店の公式インスタグラムからチェックしてみてください。
こだわりの料理と接客でお客様をおもてなし
店名の「Kimmy’s Deli」は、義母の名前から取ったもの。義母は駄菓子屋のおばちゃんのような明るく気さくで、話しているだけで元気がもらえたり安心できたりするような人でした。私の存在もお客様にとって、そうでありたいと思っています。美味しい料理を提供することはもちろん、「『Kimmy’s Deli』に行くと元気になる」と言ってもらえるような接客も心掛けています。
ヴィンテージ感あふれるアメリカンテイスト
Q.ほかにものこだわりポイントを教えてください。
メキシカンをテーマにした外装ですね。サボテンイラストやロゴは、私が好きなアーティストに頼んで描いていただきました。柔らかいタッチと色合いが「Kimmy’s Deli」のイメージにぴったりでめちゃくちゃ気に入っています。
ちなみに、トラックの外装は自分たちでペンキを塗りました。専門業者に頼むと数十万近くかかるのですが、自分でやれば、費用は半分以下で済みますから。その分の浮いたお金は、自分がこだわりたい場所に投資しています。
例えば、内装のインテリア。棚の上には、サインプレートやフィギアと言ったヴィンテージ小物を置いてアメリカンな雰囲気を演出しています。
フードトラックで料理を買うことにハードルを感じている方も少なからずいらっしゃるので、そういった方も気軽に立ち寄れるような雰囲気作りを大切しています。
メニューは少しずつ改良を加えておいしさを追求
Q.開業にあたって大変だったことや苦労したことはありますか?
開業したばかりの頃は、思うように売り上げが伸びず苦労しましたね。キッチンカーは天候や季節の影響を受けやすく、1年以内で廃業してしまうケースもありますから。私の場合、オープン直後はハンバーガーショップで働きながら生計を立てていました。
当時から「Kimmy’s Deli」では、タコスやブリトーなどのアメリカンフードをテーマにしたメニューを販売していました。売上が伸びないのは、メニューがマイナーすぎたのではないか? 万人受けする唐揚げを販売した方がよかったのでは? とめちゃくちゃ悩みましたね。そんな中、売上を改善するきっかけとなったのお客様の一言でした。
メニューのひとつである「チキンオーバーライス」を食べた方から、「お肉は本場を意識して、あえてボソボソにしているんですか?」と聞かれたんです。本場の「チキンオーバーライス」には鳥肉の食感がボソボソしているものが多かったんですね。でも本場の味に近いからと言って日本人にも受け入れられるとは限りません。これがきっかけで、味付けだけでなく食感も日本人向けになるように試行錯誤を重ねました。
鶏肉の焼き加減やスパイスの配合、食感が良いサイズはどのくらいなのか。研究をしていくうちに、現在のものに辿りついたんです。その甲斐あって、今では「チキンオーバーライス」が当店の看板メニューになっていますね。現在お客様に提供している料理は、どれも「また食べたい!」と思ってもらえるように日々改良を重ねてきたものばかりです。
レモンの爽やかな香りがアクセントになった「レモンジンジャータルタルオーバーチキンライス」や鼻を抜けるような辛味が特徴の「ハニーマスタードチキンオーバーライス」といった期間限定のメニューも用意しています。
「来月のメニューは何ですか?」
「月が変わったので食べにきました」
と楽しみにしてくださるお客様も多いので、期間限定メニューの存在は大切にしています。毎月新しい料理を研究して開発する大変さはありますが、お客様が喜んでくれると私たちも嬉しくなって、また頑張ろうと思えるんです。研究の過程で私たちも新しい発見があるし、なによりお客様が「Kimmy’s Deli」に飽きることなく楽しんでくれますから。
「Kimmy’s Deli」のファンを一人でも多く増やしていきたい
Q.これまでに印象に残っているエピソードはありますか?
人気キッチンカー「PARLOR ZONO」さんの絶品ハンバーグを食べられたことですね。
同業者から「平均の倍以上売る」「ハンバーグがめちゃくちゃ美味しい」という話を聞いていたので、どんなお店なんだろうと気になっていんたんです。「Kimmy’s Deli」がはじめて出店した横浜の通り沿いは、「PARLOR ZONO」がいつも出店していた場所でした。しかもその日は、「PARLOR ZONO」の最終出店日だったんです。開店するとすぐに行列ができ、営業終了間際まで客足が途切れることがないんですよ。常に賑わっていて活気があり、その様子をそばで見ていてとにかく圧倒されました。
実際に私も買って食べたのですが、本当に美味しくて。あまりの美味しさに3回もおかわりしたほどです(笑)。今ではお互いのお店を行き来することもあり、良い関係性を築けています。同業者との出会いや繋がりを持てることも、キッチンカー事業の魅力だと思いますね。
Q.フードトラック事業をはじめて、嬉しかったことや良かったことはありますか?
やはり一番は、毎日多くのお客様との出会いがあることです。
毎週のように通ってくださる方も多く、その方の人生の一部として関りを持てるのは嬉しいですね。「最近仕事どう?」とか近況報告をいただけるのも、やりがいを感じる瞬間です。
あとはなにより、多くの方に「Kimmy’s Deli」を好きになっていただけるのは純粋に嬉しいですね。
Q.ありがとうございます。それでは最後に今後の展望をお願いします。
一人でも多くの方に「Kimmy’s Deli」の魅力を知ってもらい、ファンになっていただきたいです。
そのためにも、キッチンカーの台数をどんどん増やして、営業拠点をさらに広げて、もっとイベントに出展したいですね。そして、いつかは実店舗をオープンしたいと考えています。自分の料理で多くの人に喜んでもらえるようにこれからも頑張っていきたいですね。