コロナによる移動販売ビジネスの拡大により、キッチンカーの人気が高まっています。開業しやすいイメージのあるキッチンカーですが、成功するためにはしっかりとした準備が必要です。
この記事では、飲食店開業までの流れと具体的に必要な行動を紹介しています。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- 飲食店開業までの流れは?
- 1. コンセプト設計
- 2. 事業計画策定
- 3. 開業準備
- まとめ
- 半年~1年前
- 1. コンセプトの決定
- 2. 事業計画書の作成
- 3. 物件探し
- 4. 商標登録
- まとめ
- 4~6か月前
- 資金調達
- メニューの検討
- ポイント
- 2~3か月前
- 店舗の内装/外装設計
- メニューの決定
- 人材の確保
- ポイント
- 2週間~2ヶ月前
- 各種届け出/手続き
- スタッフの教育
- 備品の準備
- ポイント
- 開業直前
- ロールプレイング
- ビラ配りやポスティング
- プレオープン
- ポイント
- 飲食店でも業界によって大きく変わる
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- まとめ
- キッチンカーに関する主な記事
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- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
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飲食店開業までの流れは?
1. コンセプト設計
飲食店を開業する前に、まず最初に考えるべきことは「どんなお店にしたいのか」というコンセプトです。コンセプトは、お店のターゲット層、提供する料理やサービス、雰囲気などを明確にするものであり、開業後の経営方針やマーケティング戦略のベースとなります。コンセプトを決める際には、以下のポイントを押さえましょう。
- ターゲット層を明確にする
- 提供する料理やサービスの特徴を決める
- お店の雰囲気を決める
2. 事業計画策定
コンセプトが決まったら、次に事業計画を策定します。飲食店開業にかかる大まかな費用は、約1000万円です。自己資金のみならず融資なども必要になっていきます。初期投資やランニングコストを具体的に算出するために、事業計画を策定しましょう。事業計画は、収支予測やマーケティング戦略など、具体的な数字やアクションプランを盛り込む必要があります。また、銀行や投資家などから資金調達を行う際にも必要となるため、しっかりと作成しておきましょう。事業計画を策定する際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 収支予測を立てる
- キャッシュフローを算出する
- 資金調達計画を立てる
3. 開業準備
事業計画が策定できたら、いよいよ開業準備に入ります。開業準備には、店舗の物件探しや内装工事、食材の仕入れ、スタッフの採用・教育など、さまざまな業務があります。開業準備を進めていく際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 店舗の物件を探す
- 内装工事を依頼する
- 食材の仕入れ先を決めるスタッフを採用・教育する
まとめ
飲食店を開業するためには、コンセプト設計、事業計画策定、開業準備という3つのステップを踏む必要があります。それぞれのステップでしっかりと準備を進めることで、失敗のリスクを減らし、成功に近づくことができます。また、飲食店開業には、最低でも6ヶ月から1年程度の期間が必要です。思いつきや、いきあたりばったりで開業しようとすると、失敗してしまう可能性が高くなりますので、十分な準備期間を確保しておきましょう。なお、上記の記事では、飲食店開業までに必要な期間とステップを12ヶ月としています。規模や業態によって必要な期間やステップは異なるため、具体的な内容については、専門家に相談することをおすすめします。
半年~1年前
開業の半年前から1年前にすべきことは、大きく以下の4つです。
- コンセプトの決定
- 事業計画書の作成
- 物件探し
- 商標登録
1. コンセプトの決定
飲食店開業の第一歩は、コンセプトの決定です。コンセプトとは、お店の方向性や特徴を示すものであり、以下のような要素を検討します。
- 業種や業態
- ターゲット層
- 提供する料理やサービス
- 店舗の雰囲気
コンセプトが曖昧だと、メニューや価格設定、内装デザインなどがブレてしまい、競合との差別化が難しくなります。また、マーケティングや集客の戦略を立てる際にも、コンセプトを明確にしておくことが重要です。コンセプトを決める際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 自分の好きなことや得意なことを活かせる業種や業態を選ぶ
- ターゲット層を明確にして、そのニーズを満たす料理やサービスを提供する
- 競合との差別化を図れるようなコンセプトを立てる
2. 事業計画書の作成
コンセプトが決まったら、事業計画書を作成します。事業計画書とは、お店の経営計画をまとめた書類であり、以下のような内容を記載します。
- コンセプト
- 事業内容
- 運営方法
- 経営戦略
収支計画事業計画書は、金融機関からの融資や、法人口座の開設などに必要な書類です。また、開業後の経営判断の際にも活用できるため、必ず作成しておきましょう。事業計画書を作成する際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 具体的な数字やデータに基づいて作成する
- 実現可能性を高めるため、現実的な数字を設定する
- 定期的に見直して、必要に応じて修正する
3. 物件探し
事業計画書が完成したら、物件探しを開始します。物件探しのポイントは、以下のとおりです。
- ターゲット層や予算に合った立地を選ぶ
- 店舗の規模や形状を確認する
- 飲食店営業が可能かどうかを確認する
物件を決めたら、賃貸契約を締結します。契約の際には、以下のような事項を確認しましょう。
- 賃料
- 保証金
- 敷金
- 礼金
- 更新料
- 契約期間
4. 商標登録
商標登録とは、お店の名前やロゴなどを商標として登録することであり、以下のようなメリットがあります。
- 他社が同じ商標を使えなくなる
- 商標権を侵害された場合に、法的措置をとることができる
商標登録は、開業前に行うとよいでしょう。商標登録の申請方法は、特許庁のウェブサイトに記載されています。
まとめ
コンセプトの決定、事業計画書の作成、物件探し、商標登録など、それぞれのステップでしっかりと準備を進めることで、失敗のリスクを減らし、成功に近づくことができます。
4~6か月前
開業の4ヶ月から6ヶ月前にすべきことは、大きく以下の2つです。
- 資金調達
- メニューの検討
資金調達
飲食店の開業には、物件の保証金や設備などを整えるためにはおおむね1000万円ほど用意することが望ましいです。資金調達の方法は以下の3種類があります。
- 親族、知人からのからの資金調達
- 金融機関からの融資
- 補助金の申請
親族、知人からのからの資金調達は、自己資金として認められてた場合に、融資を受ける時の審査が通りやすくなります。金融機関からの融資は、金利や審査の時間などが金融機関によって異なります。また融資を返済できる可能性を示すために、事業計画をしっかり作り込む必要があります。補助金は、国や自治体が事業者を支援するためにお金を支給します。誰でも支給するわけではなく、条件や計画など審査があるため、十分に準備をしましょう。
メニューの検討
メニュー作りのポイントは、以下のとおりです。
- コンセプトに沿ったメニューを提供する
- ターゲットに響くようなメニューを提供する
- 利益が出るメニューや価格設定にする
- オリジナリティのあるメニューを検討する
店舗のコンセプトに沿ったメニューを考え、提供オペレーションや原価管理などふまえて決定しましょう。
ポイント
- 資金調達は、早い時期から検討し、複数の方法を検討しておく
- メニュー作りは、コンセプトと周囲の他店の動向を踏まえて、ターゲットに響くようなメニューを考案する
- メニューの数は、多すぎず、店舗のコンセプトに沿ったものに絞る
2~3か月前
開業の2ヶ月から3ヶ月前にすべきことは、以下の3つのステップを踏む必要があります。
- 店舗の内装/外装設計
- メニューの決定
- 人材の確保
店舗の内装/外装設計
店舗の内装や外装は、集客に大きく影響する重要な要素です。コンセプトに沿ったデザインを検討し、ほかの店舗のデザインも参考にしながら、慎重に決めましょう。内装設計の際には、以下のポイントを押さえましょう。
- ターゲット層に響くデザインにする
- 使い勝手の良いレイアウトにする
- 安全性や衛生面に配慮する
外装設計の際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 通りからよく見えるようにする
- 店舗の特徴をアピールする
- 夜間も目立つようにする
メニューの決定
メニューは、店舗のコンセプトやターゲット層を反映した内容にしましょう。また、利益が出るような価格設定も重要です。メニューを決める際には、以下のポイントを押さえましょう。
- コンセプトやターゲット層に合ったメニューにする
- 利益が出るような価格設定にする
- オリジナリティのあるメニューにする
人材の確保
開業後は、スタッフを雇って営業する必要があります。開業前に、必要な人員数やスキルを把握し、採用活動を開始しましょう。人材の確保の際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 必要な人員数やスキルを把握する
- 採用方法を検討する
- 面接で人柄やスキルを判断する
ポイント
- 店舗の内装や外装は、コンセプトに沿ったデザインにしましょう。
- メニューは、ターゲット層や利益率を考慮して決めましょう。
- 人材は、必要な人員数やスキルを把握して採用しましょう。
2週間~2ヶ月前
開業2週間前〜2ヶ月には、以下の準備を進めましょう。
- 各種届け出/手続き
- スタッフの教育
- 備品の準備
各種届け出/手続き
開業に必要な資格や届出を行います。
- 食品衛生責任者:1名以上配置する必要がある
- 防火管理者:30人以上の規模の店舗で必要
- 営業許可:全ての飲食店で必要
- 防火対象物使用開始届:全ての飲食店で必要
- 深夜酒類提供飲食店営業届:深夜0時以降に酒類を提供する飲食店で必要
- 個人事業の開廃業等届出書:個人事業主として開業する場合で必要また、業種や業態によって必要な届出が異なるため、忘れずに届出を行いましょう。
スタッフの教育
オープンまでに、スタッフへの教育を行いましょう。
- 接客マナー
- メニューの説明
- 調理方法
- 衛生管理
スタッフの教育は、オープン後のスムーズな運営に欠かせません。
備品の準備
厨房や客席で必要な備品を準備しましょう。
- 厨房:包丁やまな板、調理器具、保存用品、衛生用品
- 客席:机や椅子、食器や箸、卓上用品、トイレ用品、その他事務用品
備品の準備は、オープン直前になると慌ててしまうため、余裕を持って行いましょう。
ポイント
- 必要な資格や届出は、業態や規模によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
- スタッフの教育は、オープン後のスムーズな運営のために欠かせません。
- 備品の準備は、オープン直前になると慌ててしまうため、余裕を持って行いましょう。
開業直前
開業直前には、以下の準備を進めましょう。
- ロールプレイング
- ビラ配りやポスティング
- プレオープン
ロールプレイング
現場で発生しうるさまざまな状況を想定して、ロールプレイングを実施することがおすすめです。ロールプレイングとは、状況ごとに応じた役割を演じてトレーニングを行うことです。具体的には、以下のような内容を想定してロールプレイングを行うとよいでしょう。
- 注文の受け方
- 料理の提供方法
- 会計時の対応
- クレーム対応
また、ロールプレイングを実施する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 具体的な状況を想定してシナリオを作成
- スタッフの意見も取り入れながらシナリオをブラッシュアップ
- ロールプレイングの後には、反省会を実施して改善点を洗い出す
ビラ配りやポスティング
オープンに必要な各種準備が整ったならば、いよいよ店舗の宣伝を行います。チラシ配りやポスティングで周囲に告知するほか、WebサイトやSNSアカウントを作って積極的に発信することも有効です。店舗のターゲットや出店エリアに合わせて、効果的な宣伝方法を選択しましょう。
プレオープン
オープン前に、関係者やスタッフを招待してプレオープンを行うのもおすすめです。プレオープンでは、実際の営業を想定した運営を行い、スタッフの動きや店舗の雰囲気を確認することができます。プレオープンを通して、オープン当日に備えておきたい課題や改善点を洗い出し、オープン後のスムーズな運営につなげましょう。
ポイント
- ロールプレイングを通じて接客スキルを向上させる
- ターゲットやエリアに合わせて効果的な宣伝方法を選択する
- プレオープンを通じてオープン当日の課題や改善点を洗い出す
飲食店でも業界によって大きく変わる
飲食店でも業態や規模によって開業前の期間や費用は大きく変わります。コロナウィルスの影響もあり、人々の生活様式は変わってきました。その中で、移動ができるや固定費がかからないといった点で注目されたキッチンカーは、店舗と比較して、以下の点で開業コストが低いです。
- 店舗の内装費用などが必要ないため、初期投資を抑えることが可能
- 店舗の大きさに合わせた人件費などを抑えることが可能
また営業許可証があれば、オフィス街やイベントなどお客様の多い場所へ移動して販売することが可能になるため、自身の商材がどういうお客様から反響があるかを検証することができます。以下の記事はキッチンカーの開業の流れや資金調達、必要な資格や注意点をまとめています。キッチンカーでの開業を検討している方は是非ご覧ください。
キッチンカーを始めるならMellow
当メディアを運営しているMellowでは、キッチンカーを開業する方向けに、出店場所確保、開業・経営サポートなどのサービスを提供しています。「開業してみたいけどよくわからない…」という方向けに無料セミナーも行っておりますので、お気軽にご参加ください。
まとめ
初期費用が抑えられ、さまざまな場所で出店できるメリットがあるキッチンカーですが、一番の魅力は「固定店舗と同じような料理と接客」で勝負できるところではないでしょうか。開業するまでにコンセプト、事業計画、資金調達など継続的に営業するための準備をしっかり進めていきましょう。