キッチンカーの店主はストーリーの宝庫。こだわりの味と同様に、その生き方、ライフスタイルには十人十色の味わいがあります。
今回は、ご夫婦でキッチンカーを営む3店にお話を伺いました。
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夫婦で共にする「キッチンカー」というライフスタイル
キッチンカーにはご夫婦で切り盛りするお店がたくさんあります。どんなストーリーを経て、生活に加えて仕事という大部分の時間も共有するに至ったのでしょうか。
今回は、開業36年目の須藤さんご夫妻、開業14年目の北河さんご夫妻にお話を伺いました。それぞれの豊かさを、キッチンカーという舞台で表現する2組。ご夫婦で共にするキッチンカーというライフスタイルを垣間見ませんか?
【case1】36年目、夫婦経営の老舗からあげキッチンカー『gotoQ』、須藤さんご夫妻の場合
36年目の老舗
『gotoQ』のからあげは、一つ約50gと大ぶりでジューシーなガッツリ系ながら、米油でからっとヘルシーに仕上げています。小麦粉を一切使用せず、揚げ物に天敵の「胃もたれ」を極限まで減らしながら「胃に優しいからあげ」を実現するために、衣と揚げ油についてこだわりをもって選別しているそう。そして、顧客が飽きないようにと考え抜かれたソースバリエーションの豊富さも魅力です。
ご夫婦の役割分担
二人で一台ずつのキッチンカーを稼働している須藤さんご夫妻。主に真男さんがアイデアを出し、愛美さんに相談して決めるというスタイルなのだとか。
真男さん「嫁さんの味のセンスに絶対的な信頼を持っているので、どんなメニューをつくるときも必ず相談してますね。自分で何度も食べてると迷っちゃうでしょ。試作して、提案して、ダメ出しもらって、改善して、大量調理の場合で味を確認してっていうのを繰り返して作り上げてます。ダメ出しが的確なんですよ(笑)。だから反発することはほとんどないですね。ずーっとこのスタイルです。
朝の積み込みを分担しているんですが、現場に行ったら積み忘れがあったとか、釣り銭を渡し忘れた、とか些細なことでケンカになったりももちろんしますよ。売れなかったときのグチがエキサイトしたりとか。でも協力しあってここまでやってきましたね」
ご夫婦で選んだいまの道
事業を拡大したいという想いから、最大7台までキッチンカーを稼働させたこともあったという『gotoQ』さん。今はご夫婦で1台ずつ、計2台のキッチンカーを切り盛りしています。
真男さん「あるとき、家庭をとるか、仕事をとるか、という決断に迫られたタイミングがあったんだよね。それまでは休みもなく仕事して、人も雇って大変で。
嫁さんが『こじんまりとふたりでやる?ふたりでやろうよ』と言ってくれたんです。『事業大きくできないけど、そんなんでもいいの?』と聞いたら、『いいよ』と。
そこから嫁さんも本格的にキッチンカーを動かしてもらうようになって、7年くらいかな。今に至ります。その時は事業を小さくしてしまっていいのかなって半信半疑だったけど、いまはこの道を選んですごく良かったと思っています」
キッチンカーでは麹町、赤坂、御茶ノ水、永田町等に2台のキッチンカーで出店中(2026年2月現在)。
【case2】若くしてキッチンカーをはじめ早14年、鉄板鶏飯『Little Kitchen Soleil』、北河さんご夫妻の場合
20代でキッチンカーを開業し、キャリア14年
『Little Kitchen Soleil』の鉄板鶏飯は、注文が入ってから熱々の鉄板の上で焼き上げてくれる柔らかい鶏肉を、オリジナルダレを絡めていただくやみつきごはん。野菜もたっぷりでごはん大盛り無料という気前の良さも含めてコスパ最高です。陽路さん24歳、智美さん22歳のときにキッチンカービジネスを開業。現在は月間3トン〜4トンの鶏肉を扱う大人気店です。元々料理人で割烹料理屋に勤めていた陽路さんが、10年ほど前にケバブのキッチンカーを発見し、「やってみたい!」と思ったのがキッチンカーを開業したきっかけ。現在は9歳と6歳の双子を子育てしながらキッチンカーと固定店舗を経営しています。
ご夫婦でキッチンカーをやっていてよかったこと
陽路さん「キッチンカー開業とほぼ同時に結婚したんですが、当時妻は昼にキッチンカー、夜は飲食のバイトをしてくれていました。そこから徐々にスタッフ、車を増やし、キッチンカー事業はいま夫婦2人とスタッフ2名の4名で4台を稼働しています。スタッフも含めて責任を持ってやってもらっていますね。
夫婦でやっててよかったなというのは、仕事のことをあれこれ考えていて夜10時に相談したいことができたという時、スタッフにはなかなか連絡しにくいですが、いつもすぐ近くに相談できる相手がいるというのは大きいです。『週4日通ってくれるお客さんがいるんだよね』とか、仕事の話も共有できることもいいなと思っています。
また、若いうちにノリではじめて気づいたらキッチンカーのキャリアも11年になっていました。キッチンカー業界もまだまだこれからなので、夫婦ともにまだまだ体力のあるうちにこのキャリアを積めたことはとても大きいと思っています。スタッフも含めてこれからもしっかりやっていきたいですね」
キッチンカーでは恵比寿、青山、日本橋、飯田橋、大崎等、4台のキッチンカーが街中に出店中(2026年2月現在)。
キッチンカーに関する主な記事
移動販売ビジネスの拡大により、キッチンカーの人気が高まっています。
新しい営業スタイルの確率を考える飲食店が増えています。
あなたが街中で外食先を選ぶとき、どういった観点でお店を選びますか?
キッチンカーは設備があればそのまま営業できるわけではなく、営業許可の取得が必要です。
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執筆者:Mellow編集部
キッチンカーマガジンは、キッチンカー(フードトラック)に特化した情報を発信する専門メディアです。導入事例や経営ノウハウ、営業に関する手続きまで幅広く網羅しており、これから始める方や運営中の方に役立つ実践的な情報が満載です。また、数々のスポーツから国際イベントまで豊富なサポート実績から、イベントの企画/キッチンカーの誘致に関する情報もお届けします。
監修者
石澤 正芳
株式会社Mellow 代表取締役社長兼CEO
2000年代初頭、キッチンカー事業者の「個の強さ」に感銘を受け、自身でキッチンカーを開業。
その後、空きスペースとキッチンカーのマッチング事業を立ち上げ、当時都内最大規模まで成長させる。その経験から移動販売ビジネスのDXに着目し、2016年株式会社Mellowを共同創業。
2018年より代表取締役。社会にとってより良い持続可能な賑わい創出、ローカルコミュニティの再構築など、様々なステークホルダー視点を取り入れながらキッチンカーのプラットフォームを創造している。
向 剛志
株式会社Mellow 執行役員
大手グルメ情報サイト「ぐるなび」で、営業や投資チームに所属。東名阪 1,000店舗以上の飲食店販促や経営支援に従事したのち、 モビリティプラットフォーム「SHOP STOP」を運営する株式会社Mellowへ入社。キッチンカー開業支援事業を立ち上げ。これまで300店舗以上のキッチンカー開業相談を請け負っている。