沖縄県石垣島出身のオーナーが手がける「琉球キッチン こだま」。ほかにも、豚骨・鶏がら、鰹節をきかせた特製スープが平打ち麺によく絡む「八重山そば」や、5時間近くじっくり煮込んだ「ラフテー(豚角煮)」など、本場の味を楽染ませてくれます。
今回は、キッチンカーの運営を行う株式会社こだま 代表取締役 児玉幸太さんにお話を伺いました。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- もしかしたら、沖縄料理のキッチンカーとして勝負できるかもしれない
- 沖縄県石垣島出身の母の味
- "接客"を大切にしたいから必ず2名体制で営業
- キッチンカー運営がメンバーのモチベーションアップに
- キッチンカーに関する主な記事
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
もしかしたら、沖縄料理のキッチンカーとして勝負できるかもしれない
Q. まず、キッチンカーをはじめた経緯から教えてください。
私は、東京都江戸川区で沖縄料理と島唄ライブを楽しめる「沖縄料理居酒や こだま」を経営しています。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でライブができなくなり、店舗の売り上げは8割近くまで減少。デリバリーをはじめたものの、安定した売り上げは見込めそうになくて。どうやって売上を作り利益を確保すれば良いのか、頭を抱える日々が続きました。
そんなとき目にとまったのが、テレビで取り上げられていたキッチンカーでした。
キッチンカーをまわってお弁当を買ってみたのですが、本場の沖縄料理をテイクアウトできるキッチンカーはほとんどなかったんです。「麺=提供時間ががかる」というイメージを持たれる方が多いと思いますが、うちの売りである八重山そばは15〜30秒で茹でられます。「もしかしたら、沖縄料理のキッチンカーとして勝負できるかもしれない」と思いました。
当時、カフェの店長として働いていた妻に「一緒にキッチンカーをやってほしい」と説得し仕事を辞めてもらいました。そして、2020年1月にキッチンカー「琉球キッチン こだま」をオープンしました。
現在は、南青山や日本橋、赤羽など東京23区を中心に出店。江戸川区にある店舗は、これまで通り営業を続けています。
沖縄県石垣島出身の母の味
Q. 沖縄料理のキッチンカーって珍しいですよね。
そうですね。うちで出している料理は、すべて沖縄県石垣島出身の母の味なんです。ぜひ食べていただきたいのが、ゴーヤチャンプルー。シャキシャキした食感を楽しんでいただけるよう、オーダーが入ってから車内で炒めています。お客様から「ゴーヤは苦手だったけどおいしく食べられた」と言っていただけることあり嬉しいですね。
一人でも多くの方に沖縄料理のおいしさを知ってもらえたらと思い、2020年12月からは夜の時間帯ももスタートしました。週4回、マンションの敷地内でポークたまごやゴーヤの白和といったお惣菜の販売も行っています。沖縄料理を食べながら、気分だけでも南国リゾートを味わっていただけたら嬉しいですね。
"接客"を大切にしたいから必ず2名体制で営業
Q. 1日にどれくらいの量を仕込むんですか?
平日のオフィスランチだけなら150食、夜営業もある日は200食前後。2021年7月から2台目のキッチンカーも運営をスタートしたので、大体300食近く仕込むこともありますね。
一人でキッチンカーを運営していると仕込みから営業まで全て自分で行わなければなりませんが、うちは店舗メンバーが仕込みを行ってくれているので本当に助かっています。体力面の負担が大きいという理由から夜営業を断念する事業者さんも多いなか、店舗と協力しながらキッチンカーを運営できるのはうちならではの強みです。
Q. キッチンカーを運営するうえで意識していることはありますか?
接客を疎かにしないよう、常に2名体制で営業を行っているところです。
数をこなしてお客様を捌くだけだと、いつか頭打ちになってしまうのではないか? と思うんですよね。移動販売ではありますが、サービス業としてお客様をおもてなしするということを大切にしています。
キッチンカー運営がメンバーのモチベーションアップに
Q. 夜の営業を行うなかで、苦労したことや大変だったことはありますか?
夜の営業ではマンションに出店することがほとんど。お客様はご家族分のご飯を買われるので、一人あたり3オーダー近く入ります。5人並んだらトータル15〜20食以上は出るので、お待たせしてしまうことに心苦しさを感じますね。昼に100食売るのと夜に100食売るのとでは、体感的な忙しさが全然違います。
Q. 夜営業をはじめてよかったことはありますか?
店舗経営以外の収入源を持てるようになったことでメンバーの雰囲気も明るくなったように感じますね。
夜営業をはじめたことで仕込み量が増え、店舗メンバーにはかなり負担をかけてしまっていると思います。ですが、自分たちが作った料理を食べてくださるお客様の存在は、私たちにとって大きなモチベーションになっているんです。あとは、夜営業で鍛えられ、オープン当時に比べると提供スピードがだいぶ速くなりました。
Q. ありがとうございます。最後に今後の展望を教えてください。
やっぱり、多くの方に沖縄料理のおいしさを知っていただきたいですね。キッチンカーの台数を増やして規模を拡大していき、「琉球キッチンこだま」の認知度を広めていけたらと思います。