キッチンカーを購入する方法は新車購入・新車製作・中古購入・中古製作の4つがあります。中古であれば費用を抑えられるだけではなく、必要な装飾品が揃っている状態であればスピーディーに開業することが可能です。
この記事では中古のキッチンカーの費用相場に加え、購入する際の注意事項なども含めて解説します。
目次
- 開業実績多数!無料キッチンカーセミナー開催中
- キッチンカー(移動販売車)を入手する方法
- キッチンカー(移動販売車)を中古で購入するメリットとは?
- 早期開業が可能
- 経済的なメリット
- 技術的な負担の軽減
- キッチンカー(移動販売車)を中古で購入するデメリットとは?
- 整備とメンテナンスの課題
- 車内設備の劣化
- 車両のコンディションのばらつき
- 「使用感」との向き合い方
- キッチンカー(移動販売車)を中古車の相場は?
- 小型キッチンカー(軽自動車)
- 普通車トラック型キッチンカー
- 移動販売専用車両
- キッチンカー(移動販売車)を中古で購入できる場所とは?
- 中古車販売サイト
- ネットオークション、フリマ、掲示板サイト
- キッチンカー(移動販売車)を中古で購入する時の諸経費は何がある?
- キッチンカー(移動販売車)を中古で購入する際の注意点
- 1. 外見に騙されないこと
- 2. 整備された内部を把握
- 3. 品質とアフターサポートの確認
- 4. 長期的な関係を考慮
- キッチンカー(移動販売車)での開業準備・流れ
- まとめ
- キッチンカーに関する主な記事
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- キッチンカーの開業相談
- キッチンカーの出店場所をお探しの方
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キッチンカー(移動販売車)を入手する方法
キッチンカーを入手するには、大きく分けて4つの方法があります。それぞれの方法は、予算やニーズに応じて選ぶことができます。
一つ目は中古キッチンカーの購入です。これは最もコスト効率の良い方法です。中古車市場や専門の販売サイトを利用すると、多くの選択肢があります。価格帯もさまざまで、予算に合わせた車両を見つけることが可能です。
二つ目は、新車をキッチンカーとして制作することです。カスタマイズ性に優れており、自分の理想通りのキッチンカーを作ることができます。ただし、製作コストは比較的高くなります。
三つ目は、中古車をキッチンカーに改造することです。中古車をベースにして、必要な改装を施す方法です。新車に比べてコストを抑えつつ、ある程度のカスタマイズが可能です。
四つ目は、完成されている新車のキッチンカーを購入することです。品質は高いですが、価格もそれに応じて高めになります。
どの方法を選ぶかは、予算、必要なカスタマイズのレベル、そしてスピード感などの要因によって異なります。特に中古キッチンカー市場は、多様な選択肢と手頃な価格で人気があります。ポータルサイトや製作会社のサイトをチェックすることで、ニーズに合ったキッチンカーを見つけることができます。
キッチンカー(移動販売車)を中古で購入するメリットとは?
早期開業が可能
中古キッチンカーを購入する最大の利点の一つは、迅速な開業が可能になることです。新車のキッチンカーを製作する場合、数ヶ月を要することが一般的ですが、中古キッチンカーならばすでに完成している車両を使用できます。これにより、メニューの計画や営業場所の選定、保健所の許可申請など、他の開業準備に集中できます。キッチンカーにかかる時間が少なくなることで、営業開始をよりスムーズに進めることができるのです。
経済的なメリット
中古キッチンカーの購入は、経済的なメリットも大きいです。新車やレンタルと比較すると、中古車は価格が大幅に低くなります。特にキッチンカーのような特殊な車両では、新車の価格は高額になりがちですが、中古ならば数百万円もの節約が見込めます。開業準備に多額の資金を要すると、利益が出るまでの期間が長くなりますが、中古キッチンカーなら初期投資を抑えることができるので、損益分岐点を早く迎えることができます。
技術的な負担の軽減
中古キッチンカーを選ぶことによるもう一つの大きなメリットは、技術的な負担の軽減です。新しいキッチンカーを製作する場合、車内の改装には専門的な技術が必要ですが、中古車では既に必要な改装が施されています。これにより、営業者は器具や看板などの必要備品に集中でき、車両の準備にかかる時間と労力を大幅に削減できます。技術的な心配をせずに、ビジネスに必要な他の側面に焦点を当てることができるのです。
以上の点から、中古キッチンカーを購入することは、経済的、時間的、技術的な面で大きな利点があります。開業をスピーディかつ効率的に行いたい開業者にとって、中古キッチンカーは理想的な選択肢と言えるでしょう。
キッチンカー(移動販売車)を中古で購入するデメリットとは?
整備とメンテナンスの課題
中古キッチンカーを購入する際の一つのデメリットは、整備状態が新車に劣る可能性があることです。中古車の整備は主に車体の検査と基本的な動作確認に限られることが多いです。このため、見た目は良好でも潜在的な問題がある可能性があります。例えば、エンジンやその他の機械的要素が、使用による自然な摩耗を経ていることがあります。これは、新車と比較して、より頻繁なメンテナンスや突発的な修理が必要になるリスクを意味します。
車内設備の劣化
中古キッチンカーのもう一つの懸念点は、車内の設備、特に水道管やガス管などの劣化です。これらの設備は使い込まれているため、新車の状態に比べると潜在的な問題を抱えている可能性が高まります。したがって、購入前にこれらの設備の状態を慎重にチェックし、必要に応じて追加の修理や交換を行う必要があります。
車両のコンディションのばらつき
中古キッチンカーのもう一つの重要な問題点は、車両のコンディションに関する不確実性です。同じ車種でも、前のオーナーの使用状況によって車両の状態は大きく異なります。これにより、購入者は試乗や車両の詳細な検査を通じて、その車両が自分のニーズに合致しているかどうかを慎重に判断する必要があります。
「使用感」との向き合い方
最後に、中古キッチンカーの購入においては、「使用感」の問題があります。前オーナーによる使用の痕跡が残ることは避けられません。中古車が安価な理由の一つは、この「使用感」があるからです。購入者は、この「使用感」を受け入れるか、必要に応じて車両を自分好みにカスタマイズすることを検討する必要があります。
これらのデメリットを考慮すると、中古キッチンカーの購入は慎重な判断と事前の調査が必要です。購入者は、購入の利点とリスクを比較検討し、総合的な判断を下すことが求められます。
キッチンカー(移動販売車)を中古車の相場は?
中古キッチンカーの購入を検討する際、相場を理解することは非常に重要です。相場は主に車両のサイズや改造の程度、車検の有無などによって異なります。ここでは、中古キッチンカーの相場について、主要な3つのカテゴリーに分けて解説します。
小型キッチンカー(軽自動車)
小型キッチンカーの相場は、車検の有無によって大きく異なります。車検がない状態のキッチンカーは、約40万円から50万円程度で購入可能です。これは、比較的安価な価格帯であり、初期投資を抑えたい方に適しています。一方、車検付きで状態が良いキッチンカーは、150万円から200万円の範囲で取引されています。車検があると、細かい整備の必要性が減り、長期的に使用する場合にはこのオプションが望ましいでしょう。
普通車トラック型キッチンカー
普通車トラック型キッチンカーの相場は、車検の有無に関わらず100万円から300万円です。この価格帯の理由は、普通車トラックが多くのメーカーによって大量生産されており、中古車市場における相場に大きな変動が少ないためです。このカテゴリーは、より広いスペースや追加の設備を必要とする事業者に適しています。
移動販売専用車両
最後に、移動販売専用車両の相場について考えます。例としてトヨタの「クイックデリバリーカー」を挙げると、相場は170万円から450万円となります。この車種は移動販売に特化して設計されており、車内の設備内容によって価格が変動します。移動販売専用車両は、ガス設備や水道設備が標準で装備されており、改造費用が含まれないことが多いため、この価格帯が設定されています。
これらの相場を参考にすると、中古キッチンカーの選択肢は多岐にわたり、事業計画や予算に応じた適切な選択が可能です。小型車でコストを抑えたい場合、普通車トラック型でより広いスペースを求める場合、または移動販売専用車両で高い機能性を求める場合など、ニーズに合わせて選ぶことが重要です。また、車検の有無は価格だけでなく、将来的な維持費や利便性を考慮した上での選択が求められます。最適な中古キッチンカーを選ぶためには、これらの要素を慎重に比較検討することが不可欠です。
キッチンカー(移動販売車)を中古で購入できる場所とは?
中古のキッチンカーを購入する際には、適切な購入先を見つけることが重要です。主に2つの代表的な購入先があります。
中古車販売サイト
中古車販売サイトは、中古キッチンカーを探すのに適した場所です。カーセンサーやグーネットなどの有名な中古自動車販売サイトで「キッチンカー 中古」と検索すると、様々な車両が見つかります。これらのサイトを利用する利点は、専門のディーラーによるサポートが受けられることです。ただし、手数料が発生することもあるため、その点は事前に把握しておく必要があります。中古車販売サイトでは、車両の品質が担保されており、整備も専門家により行われています。
ネットオークション、フリマ、掲示板サイト
ジモティーやメルカリ、ヤフオクなどのサイトでも中古キッチンカーを購入できます。これらのサイトでは、一般の個人が出品することもあるため、時には比較的安価に車両を手に入れることが可能です。ただし、個人出品者からの購入は、車両の状態を正確に見極めるのが難しいことがあります。特にキッチンカー販売会社による出品が多く、個人出品者の車両が少ないため、良い状態の車両を見つけるのは容易ではありません。そのため、自動車やキッチンカーに関する知識が豊富でない方にはおすすめできない場合があります。
以上のことを踏まえると、中古キッチンカーを購入する際には、車両の状態を正確に判断するための知識が必要です。専門のディーラーから購入する場合は、そのサポートと品質の保証を利用することができますが、オークションやフリマサイトから購入する場合は、自分自身で車両の状態を評価する能力が求められます。どちらの方法を選ぶにしても、慎重に検討し、信頼できる購入先を選ぶことが重要です。
キッチンカー(移動販売車)を中古で購入する時の諸経費は何がある?
中古キッチンカーを購入する際、車両本体価格以外にも考慮すべき諸経費があります。これらの経費は、全体的に車両本体価格の約20%程度になることが一般的です。主な諸経費には以下のものが含まれます。
- 自動車税:年間で支払う税金です。
- 自動車重量税:車両の重量に応じて課される税金です。
- 自動車取得税:車両購入時に課される税金です。
- 自賠責保険:強制加入の保険で、交通事故の際に被害者を保護するためのものです。
- リサイクル料金:車両廃棄時の環境負荷を減らすための料金です。
- 消費税:車両購入価格にかかる税金です。
- 車両登録代行費:車両登録の手続きを代行してもらう際の費用です。
- 車庫証明取得費:車両保管場所の証明書を取得するための費用です。
- 納車費用:車両を購入者のもとに届けるための費用です。
- 保険:任意保険など、車両の保険料です。
これらの経費に加え、必要な備品や車両のリフォーム費用も予算に組み入れる必要があります。備品やリフォームは個別のニーズに応じて異なるため、具体的な予算計画を立てることが重要です。これらの諸経費を総合的に考慮し、実際の購入予算を計画することが、中古キッチンカー購入の成功の鍵となります。
キッチンカー(移動販売車)を中古で購入する際の注意点
中古キッチンカーを購入する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらの点に注意を払うことで、将来的なトラブルを避けることができます。
1. 外見に騙されないこと
中古車の外観がきれいであっても、隠れた整備不良が存在する可能性があります。購入前には、ディーラーに車両の整備状態について詳しく確認し、必要に応じて整備記録をチェックすることが重要です。
2. 整備された内部を把握
車両の内部状態、特にキッチン設備や水道・ガス管などの状態を把握することが必要です。これらの設備は、移動販売の効率性と安全性に直結するため、特に注意が必要です。
3. 品質とアフターサポートの確認
中古車は一台ごとに状態が異なるため、品質が保証されていること、そして購入後もサポートやメンテナンスを提供してくれる販売店を選ぶことが重要です。アフターサポートが充実している販売店を選ぶことで、将来的な問題の予防につながります。
4. 長期的な関係を考慮
キッチンカーの購入は長期的な投資であり、販売店との長い付き合いになることが多いです。そのため、信頼できる販売店を選ぶことが非常に重要です。これらの点に注意し、慎重に中古キッチンカーを選ぶことで、移動販売事業の成功に大きく貢献することができます。購入前の詳細なチェックと、信頼できる販売店との関係構築が、中古キッチンカー購入の鍵となります。
キッチンカー(移動販売車)での開業準備・流れ
キッチンカーを手に入れた後の、開業に必要な準備・流れについても知っておきましょう。
キッチンカーの営業のためには、「食品衛生責任者」資格と、営業する自治体の保健所の「営業許可」が必須となるため、これらを取得します。
車検の準備、PL保険や自動車保険・施設所有者賠償保険といった保険の加入をし、営業場所の確保をすることで、キッチンカーの営業が開始できます。
まとめ
キッチンカーのビジネスを始める際、初期費用を抑える方法としては中古キッチンカーという選択肢も検討できます。新車に近いくらい状態の良い中古車も存在し、開店までの時間短縮にも有効です。購入時は車両の状態確認、諸経費、信頼できる販売先の選定が重要です。理想に合ったキッチンカーで移動販売ビジネスを成功させましょう。