都会の喧騒の中、ひっそりと佇むキッチンカー。
漂う心惹かれる香りに誘われ、思わず足を止めてしまう人々の姿が見られます。
今回ご紹介する「虹カフェ」は、料理への情熱と温かな人柄で多くのファンを魅了する、夫婦経営のキッチンカーです。
【営業情報】
毎週水曜日:八重洲(東京ミッドタウン八重洲)11:30~14:00
毎週木曜日:銀座(銀座6丁目スクエアビル)11:30~14:00
毎週金曜日:丸の内(マルキューブ)11:00~14:30
シェフの軌跡と想い
店主の小野さん(37歳)の経歴は、料理への深い愛情を物語っています。
高校を卒業後、フランス料理とイタリア料理を専門学校で学び、その後は大手結婚式場でフランス料理のシェフとして腕を磨きました。
5年間のシェフ経験の後、一度は商社の営業職やタクシードライバーなど、異なる道を歩みましたが、料理への情熱は常に心の中で燃え続けていたそうです。
「本当に楽しいと感じられる仕事は、やっぱり料理でした」という小野さんの言葉には、心からの想いが込められています。料理への純粋な愛情こそが、現在の小野さんを支える原動力となっているのです。
極上の一皿を、できたての状態で
虹カフェの看板メニューは、「柔らかいチキンのオーブン焼き」です。
作り置きを避け、出店現場での丁寧な調理により、驚くほどの柔らかさを実現しています。
イタリアン風の料理をベースに、7種類のソースから好みのものを選べる贅沢な楽しみ方も、多くのお客様から支持されている理由の一つです。
「お客様に作りたての料理を提供したい」という想いを第一に、結婚式場で培った効率的な調理技術を活かし、短時間で質の高い料理を提供することにこだわっています。
手頃な価格でありながら、一つ一つの料理に真心を込めているからこそ、どの出店場所でも1日100食以上の弁当が売れるのではないかと思います。
また、「柔らかチキンのオーブン焼き」に加え、5種類のソース(バジルマヨネーズ、玉ねぎソース、おろしポン酢、ハニーマスタード、チリガーリック)から選べるてごねハンバーグ丼(900円)や、スパイシーなチキンオーバーライス(850円)など、手頃な価格で楽しめるメニューを豊富に取り揃えています。
豊富なメニューを提供している理由は2つで、店主の小野さんが自身のスキルを活かした創作料理を作るのが大好きなことと、1台での出店でも、より多くのお客様に喜んでいただきたいという想いがあるからだそうです。
移動式レストランならではの魅力
キッチンカーを選んだ理由は、場所を自由に変えられることと、様々なお客様と出会えることです。都心の各所を巡る虹カフェは、それぞれの場所での出会いを大切にしています。
料理の美味しさはもちろん、店主夫妻の温かな接客も魅力です。
特に奥様は常連のお客様一人一人の好みを覚えており、「いつものメニューにしますか?」「今日は違うソースも試してみませんか?」など、さりげない心配りが人気の秘密です。
「もう1台のキッチンカーを増やしたい」という目標を持つ店主は、「お客様に必要とされることが何より嬉しい」と語ります。その言葉には、料理を通じて人々の生活を豊かにしたいという想いが込められています。
キッチンカーは廃業率が高いと言われる業界ですが、虹カフェは着実に成長を続けていると小野さん。
「自分で考え、工夫する人は必ず成功できる」という店主小野さんの言葉には、確かな自信が感じられました。
おわりに
虹カフェは小さなキッチンカーですが、プロの技術と温かいおもてなしを大切にしています。
美味しい料理とあたたかなサービスで、都会で働く人々の日常に彩りを添えています。これからも、たくさんの人の心と胃袋を満たしていくのでは無いでしょうか。
ぜひ一度、素敵な夫婦が営むこの移動式レストランで、特別な一皿を味わってみませんか?
執筆者:Mellow編集部
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